『A LIFE〜愛しき人〜』

とりあえず、「大門未知子呼んできてー」と思ったよね。
院長もその娘も大門ならサクっと切って治してくれるだろうにと。
だって爽快感皆無なんだもん。この枠にしてもキムタクのドラマとしても、求められてるのってそれじゃないの?。優秀だけど学閥からはじかれた(おそらく金銭的な事情で私立の医大には行けなかったんでしょ?)若き外科医がアメリカで手術の腕を磨きその実力を引っ提げて凱旋帰国して、一旦は成功したかと思われた手術が失敗して誰もが諦めモードの中一人だけ諦めず、見事リベンジ果たしてキムタクすげー!でいいだろうになんでこんな揃いも揃って辛気臭いの?。総合病院を舞台に情念と欲望が渦巻くドロドロドラマならそれでもいいけど、それなら主演は違う役者でやってくれって話なんだけど。
だってね、間にいる竹内結子の存在含めキム様と浅野忠信の関係性はありがちだけどいいと思うの。日本の医療界を華麗に泳ぐミッチーとアメリカで腕一本で勝負してきたキム様の間で揺れ動く松ケンってのもいいと思うの。でもそれは浅野忠信視点、松ケン視点で見た場合の話であって、肝心の木村拓哉木村拓哉である必要性がないんだよ。
大門未知子呼んできてーって書いたけど、米倉涼子の大門未知子にキャラとして真っ向勝負を挑めるとしたら、それは木村拓哉以外にいないだろうわけでさ、木村拓哉が演じるアメリカ帰りの凄腕ドクターだったら、木村拓哉ならそれを成立させれらるだろうわけでさ、だからそういうんでいいとわたしは思う。ベルギー王室関係者の手術をしてニュースになるとかそういうノリでいいんだって。
“純粋にドラマを愉しむ”という気持ち、わたしのなかにそういうもの以外の感情があるであろうことは否定できません。そういう邪念?があることを認めた上で、これ主人公パート(主人公の存在、目線)がいちばんつまんないってか魅力なくね?としか思えなくって、それがすごく悲しい・・・・・・。わたしのなかにドス黒い何かが生成されていく・・・・・・。
それ抜きにしても日本でトップクラスの脳神経外科医である自分が手術できないならそれこそアメリカにでも行って手術受けさせればいいだろうに(義父は無理でも嫁のあの状態なら渡米ぐらいできるだろ)心臓外科が専門で脳は子供の手術しかしたことないという医者に手術を頼むのもそれを受けるのも理解できないし、父親が術後急変して正常な精神状態でなかったとしても「夫と娘と三人で幸せに暮らしてたし父と夫もなんだかんだで上手くいってたのにあなたが来たからおかしくなった」ってなヒロインの言い分とか意味わからなすぎるし、父親も娘も“日本の医者には治せない”ほどの難しい症状であることが次々発覚するとか(主人公がいなかったら二人とも死んでた(死ぬ)ってことでしょ?)、てか院長の手術は“その薬が使えるならミッチーでも可能だけど日本では認可されてない(のではないか?)”とか言ってたのはなんだったんだ?(結局その薬使って手術したんだよね?)とかさ、ドラマ(脚本)自体もネタドラマならともかくそうじゃないならお粗末すぎるし、なにもかもが噛みあってないという印象です。はーっ。