- 作者: 真山仁
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/06/29
- メディア: 単行本
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帯といえば「売国シリーズ第2弾」とありまして、確認したら「売国」という作品に続く位置づけになるようですが(エース・冨永を始め特捜部の人員が引き続き登場してるようです)、これだけを読んでも全然大丈夫でした。
真山さんの作品は読み応えはあるんだけど固いという印象を私は抱いていて、この作品も真ん中あたりまでは面白いんだけど読み難いという意味でちょっと苦戦しましたが、慣れるというかその山を乗り越えたらあとはもう最後まで一気読み。例えば家族との話とか、そういう息抜きパートは一切なく、逮捕に至る検察の努力、情報を得るための駆け引き、そういった事の推移が淡々と、でも熱く描かれているので読み疲れはするけどそれでもページをめくる手が止まらない、というより手を止める隙がないといった感じ。
で、キャラクターもいいし話もしっかりしてるしってんでこれ確実に映像化されるだろうと思ったんだけど、テレ東で既に「売国」がドラマ化されてたんですね。検事・玉木宏だなんてなんで私これ見てないんだろう・・・と思ってよくよく確認したら脚本家がダメで録画しなかったやつでした。