『4号警備』第6話

DV案件で獅子丸がやったことって「4号警備」を請け負う会社としてやってはならない致命的なミスだとわたしは思ったんだけど、最終局面を前にして朝比奈と獅子丸が少しずつ“本音”を語りあい“仲直り”し、自分に足りないところ欠けているところを認め、でもそれは相手にとって足りないもの欠けているものを補うことになるかもしれないと認め合い、改めて『4号警備をするなら朝比奈・石丸と』と、相棒としてお互いを認め欲するための材料でしかなかった。警備会社を運営する物語ではなく、事情があって現在警備会社で働いている者が4号警備を行い人を守り助け感謝される中で何かを得ながら生きていく物語、つまり主としては現場の人間目線の物語だからこれでいいのかもしれませんが、どうもわたしはこのドラマの起こったこと・やったことに対する(物語としての)収拾のつけ方があまり好みでないようです。
とか言いつつ獅子丸の朝比奈の肩チョンチョンからの土手に座って仲直りのこの一連の流れが“おっさんと窪田くん”的にパーフェクトだったのでガッツポーズだったんですけどね(笑)。
白昼堂々街中の弁護士事務所がマシンガンで銃撃されるとかいくら被害者が警察に届けることを拒んだとしても警察が許さねーだろと、問答無用で警察介入するだろと、これが被害者の一存で事件にならないんだとしたら日本怖すぎるって・・・ってなツッコミなど吹っ飛ぶ仲直りでさすがにこれはありがとうございます!!ですわ。
命の危険を伴う4号警備を受けるかと尋ねられ条件を出すも獅子丸も全く同じことを言ってたと聞かされ「悩んで損したー!」ってクニャーっと笑う窪田くん可愛すぎて幸せになる。
で、ついに本格登場した賀来くん小林ですが、完全にヤバい人でした。朝比奈の恋人が死んだ時と同じようなシチュエーションで再び朝比奈に接触してくるってのはいいとして、恋人のデスマスク?をカラーでプリントアウトして見せつけるとかどうかしてる。どうかしてすぎる。
ていうか、小林と朝比奈の関係性ってストーキングしてた女の恋人が警官だったという“だけ”なのかと思ってたんだけど、もしかしてこれ警官のほうが“本命”なんじゃ・・・?。警官としての朝比奈か朝比奈という人間そのものにか、とにかく朝比奈に対して恨みを抱いてて、朝比奈にとって大切な存在である女を殺すことで朝比奈がどんな顔するのか見たかった的な、そんな感じなんじゃないのコレ?。だとしたらかなり好みの展開・関係性なんですが、それはそうと“朝比奈の女”として目をつけるならたかだか1度か2度喋っただけの獅子丸さんの娘ではなく上野さんの方なんじゃないかと思うんだけど、ここでそのポジションを担わないなら上野さんってなんのために存在してんだ?。朝比奈のみならず獅子丸も対小林の当事者とするには上野さんより楓のほうがより強い感情を伴うだろうけど、楓より上野さんとのほうがずっと多く二人で居たことを考えると小林が楓をターゲットとするには作劇上の説得力に欠けるかなーと。楓に朝比奈の女というだけでなく朝比奈の相棒の娘という価値も見出してのことだとしたら小林さすがだけど。
しかしこれ、残り30分足らずで終わらせられるのだろうか。窪田くん朝比奈と一輝獅子丸のコンビ自体はなかなかいいと思うんで、無理してまとめずラストカットで「シーズン2へ続く」って出てもわたしは全然構いませんよ?。