『ハンマーセッション』第5話

偽の手術同意書を用意し手術室の前で自分の気持ちを確認させるのはいいとしても、いくら本人がやると言ったとしても心臓が悪い人に死んだフリどころかほんとに低体温状態にさせるってのはさすがにやり過ぎじゃねーの?。死んだと思わせる→嘘でした!→容態が急変し、即手術→うそでしたー!という二段構えでエリカを甚振る蜂須賀は、恐らく自分の境遇とエリカのソレを比べてムカついたからいつもよりもハードめなハンマーセッションにしたのだと想像するわけですがw、そこまでしないと目覚まさせることができないだなんてエリカはどんだけ甘えてんだっての。
そう、今回は全編通して「エリカは甘えすぎ」の一言だったと思う。まさか自分が養子だなんて思ってなかったわけだからショック受けるのはわかるよ。でもそこで親が家にいないのは自分に愛情が持てないからだ、躊躇わずビンタできるのは本当の子供じゃないからだ、年に1回の誕生日会だけで愛情確認した気になってんじゃねえ!つーかその日誕生日じゃないし!ってさぁ・・・ほんと甘ったれた言い分だなと。キャバクラである程度金稼いだら(その過程で退学になっても構わない)家を出るとか言ってたけどさ、そうまで言うんならこれまで自分に掛けてもらった金返すぐらい言ってみろと。これまでの「恩」には一切目を向けずに一方的に自分を可哀想がってんじゃねーぞと。どうせ戸籍を見ちゃった理由も海外旅行に行こうとパスポート作ろうとしてとかそんなもんだろ。その旅行代はどっから出てんだっつの。実の子供に対してだって(いや実の子供だからこそなのかなぁ・・・)ひどくあたる親もいるってのに、女で一つで何不自由なく「どこへ出しても恥ずかしくない娘」と言ってくれるほど立派に育ててもらってることがどれほど幸せなのか分かんないもんかねぇ。分かんないってことはそれだけ恵まれてるってことなわけでさ、それだけ母親が本当の娘として育てたからなのにね。
ていうか、確か楓も「一人暮らしみたいなもん」なんですよね?。これまでの楓は単なるお節介の延長って感じでハンマーセッションに関わってきたわけだけど、今回エリカの問題の根底にあったのは「親が家に居てくれない寂しさ」だとわたしは思ったわけで、それは楓も共有できるんじゃないかなぁ。だからこれまでで最も楓が力になれる、なるべき話だろうに、これまでで最も(3話と同様)楓が傍観者というか、“そこにいるだけ”だったのがもったいなかったなと思う。
ま、これそういうドラマじゃないし、ちょっと派手な母娘喧嘩の末仲直りしました!ってことでいいんじゃない?・・・ではあるんだけどさ、それはそれとして、前回はプールではしゃぎ今回は「ボクもキャバクラ行ってみたい!けどそれはさすがにママが怒るかなー」とのたまう黒沢はちょっと前へ出ろ!w。いくらなんでもお前自由になりすぎじゃねーのか?w。この2点から判断するにあの彼女と別れただろ?一時的に盛り上がってはみたものの、一件落着後によく考えてみたらお互いそんなに好きでもなかった(肉体だけが目当てだった)とかその程度に違いないw。
真潮も意地悪そうな口調で「キャバクラでバイトしてるらしいよ」とかなんとか言ってたし、信吾と一緒にバンド練習行くから〜みたいな描写もないし、繭も男にひどい目に遭わされ「身の丈にあった付き合い(生活)をしなきゃと思う」とか言ってたはずなのにみんなと一緒になって「キャバクラでバイトしてみようかな」とか言い出してるし(まぁこれはまた苛められないための防衛本能ゆえの発言かもだけど)、蜂須賀先生のハンマーセッションって効いてるんだかその場限りのことなんだかよくわかんなくなってきた^^。
あと校長先生も赤羽4号に「学校を変えてくれ」とは言うけれど、何をどう変えて欲しいと思っているのだろうか。今んとこ赤羽4号が蜂須賀先生としてやってることって、生徒たちが次々と起こす問題をちょっと強引な方法だけど一つ一つ地道に解決してってるだけで、学校全体の改革には全く繋がってない気がするんだけど・・・。ホームレス狩りとか万引きとかキャバクラでバイトとか、一歩間違ったら警察沙汰になるところを担任レベルで留めてるわけだから“学校の評判”はかろうじて守れてるとは思うけど、前述の通り生徒たちの性根的なものはそんなに変わってないように見えるので、これ最終的な落としどころをどこに持ってくのかわかんなくなってきた。


で!次はいよいよ奨悟さんがハンマーセッションされちゃうよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!楽しみいいいいいいいいいっ!!。