『小さな巨人』第2話

正直言うとこのゴーンバンク絡みの話(事件)がさして面白いとは思わないものの、なんでそんなに意気投合してんだ!?という途中をすっ飛ばし感はあるにせよ博己くんとヤスケンのコンビが思いのほか良い感じなんでその『画力』だけでそこそこ楽しく観ることができてますってな感じなんだけど、それはそうと、あのさあ、なんかさあ、岡田将生にしてやられる長谷川博己とか無性に腹立つんですけど(笑)。勝ち誇る岡田まにグヌヌヌってなるしかない博己くんとかなんかすごくすごく腑に落ちない!(笑)。
吉田羊を心臓病の子供をダシにして容赦なく追い詰める香坂はこれぐらいやらなきゃ捜査一課で実績を残すことなんて出来ないのだろうという厳しさ含め元一課のエースとしての片鱗が見えたし、長谷川博己の演技としても期待通りのシーンでしたが、だからこそこの博己くん香坂が岡田まごときにいいように利用されてんのが納得いかねーんだよおおおおおおおおお!!。
つーか岡田ま山田は香坂のところに来すぎじゃねえ?。一課長から「この件はお前に任せる」と言われはしたけど一課長の運転手という本来の仕事を免除されたわけじゃないんでしょ?。所轄にやってくるぐらいはいいとしても足を使う所轄の捜査にまでノコノコついてくるとか「一課」と「所轄」の差を描いてる意味ないじゃん。
ていうか香坂も香坂で「所轄には所轄のやり方がある」みたいなことをぶち上げておきながら結局山田に頭下げて「本庁」の力を使ってるわけでさ、何を描きたいのか、主人公・香坂は何と戦っているのか、戦おうとしているのか、それがどうもよく分からない。敵は味方のフリをするってのは言い方を替えれば味方の中に敵がいるってことだから、現時点で香坂が戦うべき「敵」の姿はまだ見えなくていいのでしょうが、わたしの言ってる「分からなさ」ってのはそういうことじゃないんだよね。作劇上の分からなさってのはしっかりとした土台あってこそのものなのに、その土台の部分からしてなにでできてんだかわからないってことなの。
今回明らかになった山田の背景とかなんなん?。官房副長官を父親に持ち東大卒だけど捜査一課長になりたいからあえてのノンキャリって、この設定に「香坂と捜査一課長の座を争うライバル」として以上の意味があるのか?と。ノンキャリの香坂が捜査一課長を目指すことについては一課長がノンキャリのトップだから以外に理由は不要だよね。それを目指すだけの野心と実力がある者ならだれもが目指して当然だろうから。でもこの親とこの学歴でありながら警察庁ではなく一地方警察である警視庁のトップである警視総監ではなく一部署のトップである(でしかない)捜査一課長を目指すという山田は不自然というか不可解というか、「なんで?」でしかないわけですよ。そこにちゃんと理由を用意してるのかと。用意してるのならばそれ相応のものでなくてはこの不自然さは払しょくされないわけで、山田にそういう物語があるのだとしたら今度は当たり前にそれを目指す(それを目指すことが当然の)香坂と心情面でのバランスが取れなくなる。それ以前に岡田まのこのビジュアルで捜査一課員たちをまとめ上げる“たたき上げの捜査一課長”が務まるとは思えない(そこを目指すようなタイプには到底見えない)わけでさ、そういうことまで考えての山田の設定なのか甚だ疑問。
とまぁ内容的には期待外れ感がじわじわとわたしを侵蝕しつつありますが、今のところは博己くんと岡田まの麗しすぎるスーツ姿だけでときめき方面は充分満足できてます。イケテツも出てきたし!。なのでもうちょい、せめてもうちょっと脚本に頑張っていただければ嬉しいです。