『仮面ライダーエグゼイド』第1話「I'm a 仮面ライダー!」

たぶん、ウイルスに感染した人物と主人公の接点を作ることが難しいから「医者」という設定にしたのではないかと思うのですが、入院患者の少年を誰の(特に親の)許可も取らず無断で外出させた上に「一刻も早いオペが必要な患者」であることを得体の知れないナースに言われて「えっ・・・」とか言っちゃう『担当医』とかないわー。そんな『医療ドラマ』ないわー。もう初回の時点で「研修医」と「天才ゲーマー」を両立するのは無理だろう感が明白すぎて、ちょっとこれはさすがに頭抱えちゃうレベル。
コンピューターウイルスが人体に直接影響する新型ウイルスに進化したってな設定には目をつぶるとして、その『対応策(対処策)』が5年の歳月をかけて開発したドライバーを使って変身してゲーム空間を展開してバグスターを倒す“しかない”のならば医者に出来ることってなくない?。感染患者がみんな今回の少年みたいに症状として原因不明の眩暈を訴えるんだとしてまずは病院に行くだろうから、病院が窓口(入り口)になるのはいいと思うの。だけどそこで対応するのが医者(研修医)だってことが無理やりなんだよなー。
エグゼイドになったことで小児科からCRに所属することになるんだとしても、運ばれてくる患者は全て新型ウイルス感染者ということになるんだろうからやることと言ったら変身してゲームするだけでしょ?。初回を見る限りそこに医療知識とか医者でなければならない理由が存在するようには思えないし、だったら医者である必要はないよね。10個のゲームを全部クリアして世界を救って!というならばむしろ主人公はただの「天才ゲーマー」で、ゲームの腕を買われてライダーになった主人公が戦う→患者の命を救うことを重ねていくなかで「ヒーロー」としての自覚、在り方を見つけるってな話のほうがシンプルで無理がないのに。
医者であるからこそ患者を助けるために変身し戦うんだという動機づけのつもりなら、最初はかつて医者に命を救ってもらったからってことでいいじゃん。医者にゲームを貰ったことが今の自分の原点だってことで。それとゲームに対する圧倒的な自負、自尊心。そこをヒロインに刺激されて戦っていたものがいつしか人を助けることが目的となり、ゲームはそのための手段になっていくとかさ。
って思ったんだけど、バグスターとゲームの中で戦うことは作中世界の設定として“医療行為”にあたるとか?。ウイルスと患者を分離するわけだから“手術”扱いになるとか?。だから医師でなければならないとか?。であればそれを『ゲーム』と表現しちゃうのはよろしくないんじゃないかな?。


子供を追いかける場面のコメディ演出は初回だからってことで受け止めるとしても、主人公の設定も性格もビジュアルも、ライダーの造形も武器も戦い方(ゲームのエフェクト含めてその見せ方)もなにもかもがあまりにもわたしの好みじゃなさすぎて、『これからに期待』できる要素がいっこもないとかちょっとこれどうしたら・・・。「ワンダースワン」とかわたし盛り上がれない・・・・・・(ゲームやらないので)。