『ゆとりですがなにか』第8話

あっちもこっちもそっちも怒涛の展開すぎてついていけねえ!!。
わかんないという意味でのついていけないではなく、特にまりぶに起こったアレコレ、前回との落差が激しすぎて気持ちが追い付かないって意味の「ついていけねえ!!」です。
ていうか一番びっくりしたのは兄ちゃん夫婦ご懐妊ですよ!!!!!
・・・・・・そっかー、わたしが見ていた兄ちゃんはほんとにやることやってる兄ちゃんだったのかー。
いやあ・・・いやあ・・・・・・・・・ねえ?(←ゲスw)。
まりぶが先輩にいびられるのは「おっぱいいかがですかー」のせいで、それが仕事だったとはいえまりぶに落ち度がないとは言えないよね。そしてまりぶ嫁は不法滞在してたわけだから完全に自業自得。
茜が仙台に行くことと正和がエリアマネージャーに昇進すること。辞令を受けた時点でそれはもう「決まったこと」なわけだよね。二人ともこれまで以上に『責任』が生じる立場になったわけで、それなのに二人揃っていきなり辞めますってそりゃねーだろうよ。正和が言ってたじゃん、周りの人間に助けてもらって支えてもらったって。自分ひとりで仕事やってるわけじゃねーんだよ。辞めるならやめるで辞め方ってもんがあるだろうよ。
山路はまぁ・・・・・・・・・保健体育の授業に経験があるかないかは関係ないから頑張れとしか言えないっていうか山路マジで魔法使いに手が届きそうな自覚があって笑った。
とまさに激動の8話でしたが、妊活のためにストレスのない北海道に行くのはいいかもしれないけど、妊娠した→北海道どころじゃねえ ってことは、北海道で妊娠したらどうするつもりだったんだ?と、北海道で農業始めるのは結構だけどどれだけの収入を得られるか全くわからないし妊活が目的だから当然妊娠することは想定してるんだろうけどみどりが妊娠したら単純に働き手がひとりいなくなる=兄ちゃんひとりになるけどそれでもやっていけるつもりだったのか?と、ついに兄ちゃん夫婦にまでケチがついてしまってどうしたもんかなー(ていうか、嫁が姑に向かってああも強く帳簿を見ろと言ったということは、兄ちゃんの商売センスのなさ、才覚のなさがそこに数字として明白に表れている、ということなのでしょうが、兄ちゃんって父親死ぬまでなんの仕事してたんだろう?。営業も苦手で職人さんの受けも兄よりも弟の方がいいって自覚あるみたいだし、あんな顔してなんにも出来ない男だとしたらどうしよう・・・ダメンズの血が騒ぐw)
・・・と思うんだけど、でも面白いんだよね。なにが面白いのか正直よくわかんないんだけど面白い。
会社の給湯室で自分の噂してる女たちをボロクソに言ってた茜だけど、その「噂」は事実なわけでさ、噂してる女どももくだらないけどお前のやってることもクズだよな?って、このシーンがこのドラマを象徴してると思ったんだけど、みんな結局自分のことしか考えてないんだよね。自分の都合、自分の気持ちを守ることで精一杯なんだよね。「ゆとり」だろうが「ゆとり」じゃなかろうが(そこで周りの迷惑顧みず、ていうか周りに迷惑かけることなんて考えずに自分の希望・欲望を押し通せるのは「ゆとり」だからかもだけど)。
そこを説教くさくならずに軽いタッチでなんならアホっぽく描けるのが宮藤官九郎脚本の魅力だと思う。
で、クドカン脚本ってノリとか勢い重視に思えるけどでも実はけっこう緻密な計算の上で描かれてるとわたしは常々思っていて、だから“余計な描写”って案外ないんだよね。どうでもいいただのネタ描写だと思ってたものにも程度の差はあれちゃんと意味がある。で、今回この描写何?と思ったところがあって、それはホテルから早川が正和に電話を掛けたことなんだけど、翌朝正和が昨晩の電話のことを早川に聞かなければ“予行練習”したあの会話は実演されなかっただろうわけで、だからこれを引きだすための前フリとしての電話だったのかな?と見ていたときは思ったんだけど、でもちょっとチグハグというか、脚本として本末転倒な感じがするんだよな。だからあそこで早川が正和に電話を掛けたことはこの先何らかの展開を引き起こすことになるんじゃないか?と予想するけど、今んとこ茜ちゃん完全に勝ち組の幸せ状態なんで落とし穴が待ってる予感・・・(だからこそ手塚とおるがキャスティングされているのではないかと・・・)。