『ゆとりですがなにか』第9話

前々回だったか、女優・安藤サクラの素晴らしさを思い知らされたと書きましたが、今回は柳楽優弥の演技力を改めて、まざまざと、見せつけられました。
柳楽優弥やっぱすげえ。“神童”として生きることを強要されてきた苦しみ、怒り、そういうものが今の道上まりぶを作ってて、そこに柳楽優弥自身の苦しみ、怒りも重なって見える気がして、なんだろう・・・演技力って一言でまとめられない、まとめちゃいけないと思わされる何かがあった。吉田鋼太郎を相手に真っ向勝負でぶつかるのもよかったけど(父親として怒った麻生に抱きついて泣くかと思ったら腹パンぶちこんだのクッソ笑ったわw)、そのあとの鳥の民でいつものように焼き鳥とビール1杯してるときの表情、この空気感は胸がじわじわぽかぽかでたまんなかった。ビール1杯をくーっと飲んでサクっと店を出るまりぶをめちゃめちゃ嬉しそうな顔で追いかけていく麻生の後ろ姿もよかったし、ラス前でまりぶが逮捕ってどうなることかと思ったけど、ゆとりとのことも含めて綺麗にまとめたなー!(妻子のことはまだ解決してないけど)。
まりぶの受け売りしてたゆとりがまりぶの知らない間にしっかり成長してて、そのゆとりがくれた手紙によってまりぶもまた何かが変わるとか、ここの関係性はすごくいいところに着地したと思うわ(これ、前半メールだかLINEだかで退職届送ってきた山岸ってのはここで「手紙」というアイテムを使うための前フリでもあったんだね)。
釈放されたあとまず行くのが鳥の民で(兄貴には「焼き鳥食いたい」としか言わなかったんだろうけど)、でも貸切になってて入れないからって一旦戻ろうとしたところを正和と山路に呼び止められての笑顔、これ最高に可愛かった。柳楽くんのこんな顔をドラマで見られるこの幸せよ!!。
って、まりぶの兄貴平山さんとか!!!!!!!。
このドラマの兄貴たちなんなの!??なんでこんなにわたしの好みの男ばっかりなの!?????。
まりぶとやりあってボロボロのまんま二人と会ってる兄貴がまりぶ兄っぽいな(出来るだけ身づくろいしろよとw)と思いつつも妙にエロくて3度リピりましたw。
まりぶが兄という存在に対し複雑な感情を抱いているように、兄もまた神童と呼ばれる腹違いの弟に対してコンプレックス的なものを抱え続けていたのでしょうが、和解したのかはわかんないけど、父親と弟が初めてなのかな?腹割ってぶつかりあってるのを見守りながら、入管のひとを「民事ですから」って人呼んでこさせないように止めてるのはやっぱり“家族”なんだよなと思った。
で、まりぶと麻生が店を出たあとも兄貴がひとり残ってなんだかわからん宴会にナチュラルに混じってたけど、まりぶのことで打ち合わせだ報告だって顔合わせてるなかでなんとなく馴染みになったにしても会った当初分刻みでしか時間が取れないと言ってたことを思えば(それが嘘とか見栄とかでないのなら)そんな宴会に参加する必要性は皆無だよね。だけどいい顔で笑ってて、それがまりぶと似てるように思えてキュンとしたんだけど、きっと久々に仕事抜きで楽しい時間を過ごせたんじゃないかなぁ。正和と山路がなんだかんだでまりぶの家族と文字通り「家族ぐるみのつきあい」するようになってんのなんかいいよね。
あと山路とさくら先生の元カレが普通に連絡取りあうようになってんのもw。元カレのアホな言い間違いをぞんざいに扱いつつもちゃんと指摘してやる山路はやっぱり教師なんだと思うわw。
それから、誰がすごいのかわかんないけどすごいなって思ったのは茜の後任の女があの一瞬のシーンにも関わらず「この女キライ」と思わせたこと。後任にこんな言われ方される茜も茜だし、先任者にこんなことを言う後任も後任でどっちも厭な女だなーってな感じだし、こういう女でなけりゃ大きな仕事を任されたりしないんだろうし、そういう立場やってるとどんな女も(多少なりとも)こういう女になっちゃうんだろうなーとか思ってちょっと怖くなったもん。
営業するのに在庫確認してないとかありえないという茜の言い分は尤もで、そんなこともわからない(出来てない)から兄貴はダメなんだろうし、営業経験があって営業を担当するつもりなのにそんなことすら把握してないから正和は茜よりも仕事が出来なかった(出世できなかった)ということなんだろうから、茜が経営に関わることは坂間酒造にとって悪いことではないのかなーとは思うんだけど、坂間家の人間みてると基本のんびりしてる感じだし、坂間酒造の雰囲気もそんな感じなのだとしたら(そんな感じでやってきたのだとしたら)茜の存在は毒になってしまうかもしれないなーとも思ったり。
それはそうとして、マリッジブルーだかなんだか知らんけど自室に入ってきて「プロレスやろうぜー」とか言う義姉は心底イヤです(笑)。