『天皇の料理番』第8話

やっぱりわたしは着々とというよりもあっという間にという印象だけど、とにかくどんどんと階段昇ってく篤蔵に対しくすぶってる新太郎に感情移入してしまうわけで(正直その画力じゃ画家として生きていくのは無理だろう・・・ってなレベルであることも含めて)、だから面白いというよりも胸が痛い回でしたが、篤蔵が帰国してしまったら自分が困るからって世界一のほうがすごくねー!?とかなんとか適当なこと言ってたくせにあんな画集用意して(仕事あるだなんて嘘だとばかり思ってたのにこれを描く(仕上げる)ために送別会を断っただなんて!)、フランソワーズとの間にあったことを察したうえで「おいら日本人だからさ、最高の料理人を天皇陛下にお届けしなくちゃならないんだ」と強引に背中を押してやるもんだから(世界一のほうが云々ってのはこの前フリだったんですね。篤蔵のアイディアを取り入れる柔軟さとそれを音楽で表現するホテルリッツのグランシェフの凄さ、変態じみた素晴らしさをしっかり見せたことと、天皇崩御の知らせにダメージ受けまくる篤蔵と新太郎ってのを見せることでこの時代の「天皇」がどんな存在であるかを説明したことと併せてうまい脚本だわ)泣きそうになったところで兄やんですよ・・・・・・。
もう見るたびにゲッソリ度が目に見えて増してる兄やんになにもそこまで役作りせずともいいのに、もう充分なのに・・・と一瞬ドラマの世界から現実に戻ったけど、襖ピシャっとしめて泣く兄やんにはもう釣られ泣きせざるを得ない。寝てたところからあれだけの勢いで襖閉めるのって、兄やんにとってはものすごい体力使うことだろうに、それでも“弟のために”と思ったら身体は動いちゃうんだろうなーとか思うと、ほんとは抱きしめて褒めてやりたいだろうに・・・とか思うと尚更泣いちゃう。
フランソワーズと新太郎とともに過ごしたパリの三年間は篤蔵にとって「帰りたくない」と思ってしまうほど充実した日々だったのに対し、あの離れで過ごす兄やんの三年間は・・・とか考えると、兄やんが流したこの涙ってのはとんでもなく重いよね。
そして放心状態の哲太w。気持ちはわかるがその顔はアカンwww。
アカンと言えば篤蔵ってかたけさんですよ!!。人間的に成長したというよりもカッコよくなりすぎてて、日本に行く当日の朝「どういう風の吹き回し?」って聞くところからの篤蔵とか激烈カッコよすぎて、「日本に行かないつもり?」というこの優しい声音とかこんなのペテ公でもジュテ蔵でもなくただのカッコいい人じゃないのさ!なんなのよもうっ!!。あのクズ野郎がこんなにもいい男になっただなんて認めたくなーい!!。
でもでっかくなった末っ子に「で、おまえ誰?」「四男です」「うえええええええ!?」って驚くのはやっぱり篤蔵だったけどw。