『仮面ライダードライブ』第23話「悪戯な笑みを止めるのはだれか」

弟が命に関わる程ではないものの爆発に巻き込まれそれなりの怪我を負ったというのに、オトコの治療を優先するヒロインかぁ・・・・・・・・・。
てっきり自宅に連れ帰って看病するのかと思ってたのに廃病院に連れ込み「私とあなただけの秘密」と言い聞かせつつシフトカーに治療させた時点では剛は無事だったわけで、だからまぁ両方同時に傷ついてて二者択一ってなことではないけどさ、なんかちょっとどうなの?って気がするわ。「ドクターがいれば痛みを和らげられるのだが」というベルトさんに「探してきます」とピットを飛び出してったのはドクターを回収しに行ったのかと思ったのに、居た堪れずその場から逃げただけかよと。そのくせその弟には「デート見せつけにきたのかよ」とか言わせるんだよなぁ。
ここ数回、急激にというか唐突にというか、剛が何かに焦り進兄さんをライバル視してるというか、ハッキリ言っちゃえば嫉妬してるわけで、剛としてはそんな心中であることを誰にも知られたくないと考えているのでしょうから進兄さんは無論のこと姉ちゃんに対しても隠してる(普段通りの飄々としたキャラを演じてる)ってなことだとしても、でも「進兄さんだけでいいんじゃないかな」とか思わずポロリしちゃってるわけでさ、隠しきれてはいないと思うの。それなのに誰も気づかない。気づけないんじゃなくて気づかない。もっと言っちゃえば気にしてない。
「ドライブは人を守るライダー、マッハはロイミュードを倒すライダー」だと自らに言い聞かせてる剛にとって、身体への負担をものともせず全てのミサイルを止めたうえでロイミュードも倒されちゃった(自分も守ってもらった)だなんて、すごい屈辱であり無力感を抱く結果だよね。そこへもってきて姉ちゃんがチェイスを匿い勝手にシフトカー使って治療してただなんて知ったら闇落ちもむべなるかなじゃん。
剛がロイミュード殲滅に拘ってること、その理由は霧子には関係ないことじゃないかとは思う。関係あるならチェイスに過剰な思い入れを抱く姉ちゃんをそのまんまにはしておかないはずだから。で、その理由であり事情を霧子が知った時、おそらく霧子はその時こそチェイスを取るか弟を取るかの選択を迫られるんじゃなかろうか。とすれば今回はその前フリになるのかもしれないけれど、そんな展開面白くないってか、主人公関係ねーんですけど・・・って感じなのよね。いくら好きじゃないとはいえ主人公そっちのけで矢印錯綜されるとそれはそれで違う感。
つーかこれでマッハもパワーアップするんだとして、この鬱屈期を経てのパワーアップはそれなりの燃えがあると思うのよ。ドライブだけ次々と力が与えられてることに対しここまであからさまな不満を抱かせたということは、それを乗り越える剛を描く為に決まってるよね。それは素直に楽しみです。でも剛をそんなふうに描けば描くほど、マッハがこんなに苦労してパワーアップしたのにドライブは次から次へと都合よく新装備作ってもらえるんだよなーと思ってしまうわけで・・・。
でもそんなことよりも、ライダーの裸包帯だってのに一ミリもウハウハしなかったという事実ですよ・・・。この作品に対してわたしのそっち方面はもう完全に枯れてしまっているんだなーと・・・。
でもヨタヨタと近寄ってきたナンバーを回収するブレンさんにはちょっとキュンとしたw。立ち直りは早いらしく新しいハンカチ用意してメディックにグギギギギ顔させたし、ブレンさんその調子で頑張って!
(それはそうと、チェイスだけ特別なのかと思ったら今回もコア破壊できないだなんてトレーラー砲の威力って大したことないんじゃ・・・?)。