『ゴーストライター』第6話

リサと由樹という二人の作家の業であり女の性それ自体は面白いというか、惹かれるものはあるんだけど、これなにを描いてるんだ?という気になってきた。
リサも由樹もどっちもどっちなわけで、そのどっちもどっちなところがよかったのに「完全勝利」とかおかしな方向に進んでるんだもん。
つーか遠野リサ=出版界で川原由樹=出版界の敵であるならば、川原由樹の隣で堂々と顔晒して座ってる翔平はなんなの?馬鹿なの?。
なんだかんだでしっかり最年少常務の座を手に入れた哲司はこの状況を招いた張本人だけど、それをちゃんと自覚したうえで上手いこと立ち回ってるわけじゃん。クズ野郎だけどクズ野郎なりの信念みたいなものはあるよね。でも翔平は会社を裏切ってるという自覚がない。独りよがりの正義感を他人に押し付けてるだけでしかない。ほんとなんなのコイツ。
遠野リサというか大手出版社に『力』なるものがあることは否定しないけど、でも観客入れての舞台挨拶上であんなことあったら間違いなく客がネットで呟くだろうし、それなのに翌日新聞もワイドショーもそれにノータッチとなったらもう一気に拡散されんだろ。それにこんだけ騒ぎになれば遠野リサの本を出してる大手出版社は無理でも弱小出版社だったら川原由樹の本を出したいってところがいくらでもあるだろうし、なんなら自主出版だっていいわけじゃん?。それになにより『川原由樹が書いた小説』と『遠野リサが書いた小説』と『川原由樹が書いたものを遠野リサの名前で出版した小説』を読み比べてみれば真実は明らかだと思うんだけど?。明らかだからこそ哲司は川原由樹の名前で小説を出版するわけにはいかないっつたわけでしょ?。それでもリサが勝つ。大手出版社の『力』で勝つ。現状はそういうことなんだろうけど、「で?」ってな感じになってきちゃったなぁ・・・。肝心の息子との話も一向に進まないし・・・(次回ようやく家を出るみたいだけど)(でもこんな子が自力で生活できるはずがないのでどうせすぐ戻ってくるのだろうw)。