『○○妻』

旦那への献身的な尽くしっぷりと家族の幸せだけを望む(家族の争いを嫌う)忠心っぷりから思ったのは、柴崎コウはおヒガシ様が子供の頃に飼ってた犬ではないかと。鶴の恩返しならぬ犬の恩返し。
もしくは、家を出た柴崎コウがすかさずイヤフォンを装着し黒木瞳とすれ違うのを見て、伊坂幸太郎さんの「死神の精度」「死神の浮力」という作品に出てくる千葉という死神や、小路幸也さんの「すべての神様の十月」に出てくるいろんな神様が想起されたんだけど、二人はなにかを齎すために人間界に存在する神様とか。
・・・なーんてファンタジーではないだろうけど、妻の秘密が何であれ、あんまどうでもいいかなーとしか。
初回の○○は「契約」であってホントの夫婦じゃなかったのか!ってなビックリ狙いということでしょうが、そんなに驚かないというか、インパクトという意味ではミタさんの初回のほうがはるかに強烈だったような。思い出補正かもだけど。
てかミタさんは演じるのが松嶋菜々子だからってのポイントであって、秘密を抱えたともすれば不気味とすら思える○○妻を演じる柴崎コウにはそういう意味での驚きはないわけで(柴崎コウだから妻がなんか怖いんですけど・・・ってな印象になってることは否定しませんが)、父親を筆頭にろくでもない家族なのも“いつもの感じ”でしかないし、新機軸があるなら早めに出してくれないと飽きちゃいそう。
あーでも結婚できず子供も作れない理由は妻が実は男だから、○○妻は「男性妻」だったのだー!とかだったら超驚く(笑)。それか「ロボ妻」(笑)。