『ごめんね青春!』第8話

いやあ・・・ツダカンってやっぱすげーな。どれだけ書物を読んでも全く理解できないから女装してマックスバリュー行ってみたらわかってしまったという父親の、ロッキーホラーショーの中身の行方をずっと気にする父親のあんたに俺の気持ちがわかってたまるか!という叫びに込められた悲痛と悲哀のなかに滑稽さがあるのはツダカンだからこそ。「これの・・・中身はどこにあるのかな?・・・と思って」って、この一言にどんだけ切なさとやりきれなさがつまってんだよと!。でも気にするとこそこかよ!?wという笑いもちゃんと含んでて、この一言をこう言わせるための津田寛治だったのかと。
村井パパにとってロッキーホラーショーの中身はこれまで息子と過ごした時間なわけで、それなのに見つからないんだよ?。違う中身が入ってたんだよ?。自分にとっては大事に大事に育ててきた息子なのに、息子にとってそれは我慢でしかなかっただなんて、そんなことそう簡単に認めてたまるかだしわかってたまるかだよな。
こういう話ってさ、どうしたってトランスジェンダーの当人に感情移入したり、移入はできずともその視点で観がち(描きがち)じゃないですか。だけど当人と同じぐらい、もしかしたら子供以上に辛いのは親かもしれないよね。変な言い方だけど創造主としての苦しみってか自責の念みたいなものもあるだろうし。これがさ、それこそ「性癖」の問題ならどうにかできるかもしれないけど、これはそういうものじゃない。100冊以上の関連書を読んだぐらいだからそういうものじゃないってことは解ったのだろう。だけどそれをいざ自分の息子に当て嵌めると解らない。解ってるけどわからない。
解って欲しい苦しみと、解ってやれない苦しみとじゃ、どちらのほうが辛いんだろうなぁ。
・・・って、完全に村井パパに同調であり同情してしまったわけで、ツダカンをキャスティングしたからにはぜったいに理由があるに違いないそしてそれは変態方面であるはずだ!と思い込んでたけど、そういう先入観を逆手に取ったじゃないけど、ツダカンなのにいい父親!!といういい意味での裏切りにしてやられました。
「パパ、好きだよ」って泣き笑いで言う村井を抱きしめる村井パパ最高に切なくて最高に優しくて最高にカッコよかった。
今回いつもにも増してギュウギュウ詰めだったけど(「リアみつる」とか、三女の校長からナチュラルに「はい、からくり人形」って呼ばれて普通に受け入れる海老沢とか、カバさんが校長だった驚きよりもカバさんに会えた喜びのほうが勝るガチオタ平助とか、あとあの状況で「正式にお付き合いさせていただいております!」と宣言しちゃう半田とかw)(ていうかコレ、半田と村井は親公認の付き合いだ、ということでいいのか??w)、とにかく最高すぎるツダカンで胸いっぱい頭いっぱい。
あ、でもスぺシウム光線するサトシはムカつく可愛かったと書き残しておきます。
あと相撲ミュージカルえんどうが思いのほかクオリティ高そうでマジ観たい(笑)。