予告にいた全裸じゅんさんがスタジオジ○リ裁判にどう絡むのかと思いきや、まさかの3本立てとは!!!。
今回でドラマの縦軸である安藤貴和の裁判のために『黛が古美門を倒す』という展開がくるであろうことが判ったけど、視聴者感情としてはそう簡単に勝たせるわけにはいかないわけで、今回一気に3つの案件を並行して描いたことで今後は“そういう戦いを経てきた”という前提で話を進められるよね。
そういう意味では古美門と黛の関係性を投影したかのごとき本命であるアニメ裁判以外の二つはNEXUSが3連敗するための“数合わせ”でしかないんだけど、でもインコ裁判はこれまで便利に使われすぎてた蘭丸の正しい使い方だったし、全裸裁判に至っては起(全裸のじゅんさんがウインク)→承(古美門と黛のピー音合戦)→転(伊勢志摩さん実はまさかの覗き)→結(橋本じゅんと伊勢志摩のラブストーリーに発展)までかんっぺきなまでの面白さで、ていうかむしろ古沢さんここに本気出しただろ!?としか思えないクオリティで、ていうか予告までもうギュウギュウ詰めのミッチミチすぎて疲れたw。予告ラストのアレ卑怯すぎんだろw。
で、そのてんこ盛り回においてついに『蘭丸封じ』となったわけですが、わたし初めて羽生という男に魅力を感じました。
春樹×蘭丸さいこうすぎるだろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!。
不満の象徴だったフットサルシーンをまさか全力リピートする日がくるとは思ってもみませんでした。人生なにがおこるかわからないね。
アニメ裁判はよくよく聞いてみると「ゆとり」という言葉が浮いているというか、“才能なんてものは自分で掘り起こしてつくりあげる物である”“俺だって天才なんかじゃない。誰よりも必死になって働き階段を一つ一つ踏みしめてきただけだ”“振り向いたら誰も付いてきてなくて、怠けたやつらが麓で「あいつは天才だから」と呟いてる”“俺より時間も体力も完成もあるやつがなぜ俺より怠けるんだ。無駄使いするんだったらそれらを俺にくれ。もっと作りたいものがあるんだから”というこの発言への返答が『ゆとり舐めんな!!』ってのはちょっと・・・確かに監督は「ゆとりは嫌いだ」と言ったけどでも監督のこの想いは対ゆとり限定ではないわけで、全員正社員として雇ってはいるものの最低賃金ギリギリ(それでも他の会社よりはるかに待遇がいい)というアニメ業界の過酷な労働環境とゆとり教育は関係ないわけで、だからなんかインコ裁判や全裸裁判のオチと比べてキマった感がなかったかなーとは思うんだけど、でも某監督を想起させる伊東四朗の“命削ってる感”に押し切られました。
もっと死ぬ気で頑張れば自分の中にある何かを「才能」として開花させられるかもしれないのに、頑張りに「ゆとり」を残しちゃうやつに「そのゆとり部分を俺にくれ」ってのは気持ちとして理解できるし。
あとまぁああいう場面で「ゆとりなめんな」という発想になっちゃうところがゆとりがゆとりたる所以なんだろうなーとか思ったり。
ところで、助手候補の美女たちに囲まれウハウハする古美門にシャンパンタワーを準備しながら「ケッ」って舌打ちした服部さんって、これなんなの・・・・・・?。確かに「ATフィールド全開」とか酷かったけどw、でも古美門の乱痴気騒ぎは今に始まったことじゃないわけで呆れるとしても「ヤレヤレ」ってなもんだろうに「ケッ」って・・・・・・。ていうかこんな汚い舌打ち服部さんらしくないわけで、だからあえてこういう反応をする服部さんを見せた、ということなのではないかとしか思えないのだけど、勝ったと言っても相手が訴えを取り下げたからだし、それは監督の“本音”を黛が引き出しそれをゆとりに聞かせることができたからなわけで、それなのに自分の力だワハハハハーな古美門に“黛のかわりに”「ケッ」ってしたってだけならいいんだけどこれが何かの前フリだとしたらと思うとちょっとこわい。