『八重の桜』第26回「八重、決戦のとき」

戦場で誰よりも勇ましく振舞う男装の妻を見て開口一番「やはり来ましたね」って言えちゃう旦那って凄いと思うの。
そしてそれに言葉でなく仕事で応える妻とかもうね、銃を構える八重さんがカッコよすぎて変な笑いが出ちゃったわ。
脳筋佐川さんを筆頭に女に戦争は出来ねーと鼻で笑う男たちの真ん中で演説させるのは「大河ドラマの主人公」として当然の演出だけど、そこから八重さんが初めて人間に向けて銃を撃つことを、男たちを率いて戦う八重さんを、過剰に演出することなく逆に拍子抜けするほどあっさりと、まるでそこに立つことが最初から決まっていたかのごとくスッと戦場に立つ八重さんとして描いたのは好印象。そしてそれが尚之助さんの「やはり来ましたね」に繋がるんだよね。
まぁ実際には「そんなに言うなら勝手にすれば」ってな感じだったと思うわけで、だから少年たちとはいえどもいきなり小隊を率いてたのはちょっとどうかとは思ったけど。最初は鉄砲隊の末端、一兵士として加わっていたものの敵に押される中八重さんだけがバカスカ命中させるもんだからいつの間にか全員が八重さんに従っていた・・・みたいな感じだったらよかったかなーと(おそらくそういうことなのだろうと脳内補完しましたが)。
でもさすがの銃オタ八重さんもリアルな戦は初めてなわけで、テンパるあまり怒鳴ってしまったところをいつもの微笑で落ち着かせる尚之助さん!!。なんでこの人はこんな場であっても涼やかなのか!なのか!!(膝バン)。
そしてもしかしたらこの一時だけになるのかな・・・・・・・・・な夫婦共闘の大砲発射シーンは燃えたわー。これまでも仲睦まじいお似合い夫婦には見えていたけど、でもこの瞬間の、余計な言葉は一切なくお互いの考えてることを解かりあう八重さんと尚之助さんには、これまでにはなかった、これまでとは違った、“魂の繋がり”を感じた。戦争がなければ仲良く添い遂げられたかもしれないけれど、でもこの二人にとってこの瞬間が結婚して最もお互いを近くに感じられた瞬間だったんじゃないかなぁ・・・なんて。