『八重の桜』第5回「松陰の遺言」

刀を持った乱入者から身重にもかかわらず旦那様を守るために身を呈することができるうらさんはまさに『会津の女』なのだろうなぁ。
でも旦那様はそんなうらさんの枕元には来てくれないし(来たかもしれないけど視聴者にはそれを見せてくれない)、慰めの言葉や労りの言葉をかけてくれたりもしない(かけてくれたかもしれないけど視聴者にはそれを見せてくれない)。
寅二郎さん改め吉田松陰の死を嘆き国を憂い自分の無力さに憤るその熱情を、ほんの少しでいいからうらさんにも向けてくれてもいいのに・・・・・・。
と 思 っ た ら 
なんか祭り?を見物に行った時にうらさんの手をサラッと握って導いてくれる覚馬さんがああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
うらさんちゃんと愛されてるうううううううううううううううううううううううううう!!!!!
いやこれさ!往来で女と口利いちゃいけない会津の人間にとっては「人前で手を繋ぐ」ってことはとんでもねーことだと思うわけでやんすよ!!・・・まぁみんな普通に口利いてますけどw。でっでもまぁそういうお国柄の中で例え嫁とはいえども女人と手を繋ぐってのはそれはそれはもう・・・すごいことだと思うでやんすよ!!!。そう考えたらこれパねえだろ!!。
って、わたしってば制作側の思う壺すぎなのである(笑)。
あとあれね。お腹押さえるハセキョーを「ひょいっ」っと、まさに「ひょいっ」っと抱き上げる西島さんね(笑)。毎回毎回サービスカットをありがとうございます(笑)。
ていうか尚之助さんがお土産にと買ってきてくれたビー玉や蝙蝠傘が即武器になる山本家さすがですよね^^。
それに対してやや遅れて飛び出してきた銃を構える尚之助さんのへっぴり腰なことwww。あれはへっぴり腰ではなく腰を落とし足を踏ん張ってると見るべきなのでしょうが、覚馬さんの体捌きと比べるとへっぴり腰にしか見えませんもんねー(笑)。だがそれがイイ!!。
そして「攘夷」と言う言葉を耳にすると南朋さん武市先生が浮かんでしまうわたしです・・・。
なので留学に行くと船に乗る生瀬勝海舟に「あれ?松陰先生??」と混乱してしまうの・・・。


というわけでおぐりさんの松陰先生。ああこの瞬間のために、このシーンのために小栗旬がキャスティングされたのだなぁと思える見事な最期であった。この作品が吉田松陰を描くために用意した時間はほんの僅かではあったけど、それでもこの場面だけでなんていうか・・・頭の中から溢れだす理想や思想を必死で頭の中に留めようとしてるんだけどボロボロ零れちゃってる感じというか、上手く言えないんだけどそういう・・・小栗松陰の“生き様”が見えた気がした。やっぱ小栗旬という役者は映像が一番その魅力と才能を発揮できる場だと思うよー(他意はありませんw)。
反面榎木さんの井伊直弼はもっとじっくり見たかったなぁ。主役は直接的には何の関係もない八重なわけだし、この物語における桜田門外の変ってのは会津戦争の・・・前フリって言い方は適切でないかもしれませんが、『会津が戦う理由』という意味合いだけであり描写としてはその程度に留めるのが当然のことだとは思うのですが(それにしたって安政の大獄と松陰先生の斬首と井伊直弼の暗殺(桜田門外の変)が“流れ”として見えないから時代のうねりのようなものがイマイチ感じられないのは気になるけど・・・)、とても魅力的な井伊直弼だったので単純にもっとこの人のいろんな面を見たかったなーと。