中里 友香『カンパニュラの銀翼』

カンパニュラの銀翼

カンパニュラの銀翼

第2回アガサ・クリスティー賞受賞作です。
有栖川有栖さんが選評で「知的でスタイリッシュな大型エンターテイメント」と評されているように確かに「知的」で「スタイリッシュ」という印象を受けましたが、どちらも全く縁がない私なので(知的でスタイリッシュな高身長眼鏡(男女問わず)の人に溜息つきつつ「なんて無知なんだ君は。君のような人間がなぜその歳まで生きてこられたのか理解に苦しむ」と蔑まれたいと日々妄想しているという意味では縁ありまくりですが(笑))交わされている会話の内容を理解することなど出来ず、なので「読んだ」とは到底言えないわけですが、それでも最後まで一気読み。面白くてページめくる手が止まらないとかそういう一気読み(な内容)じゃないし大体予想通りの展開なんだけど、それでもなんか引きつける魅力があったんだよねぇ。それこそが選者の方々が言及している『エンターテイメント(性)』なのだろう。
予想通りの展開とは書きましたが、魔のループを断ち切る(回避する)ための策はアクロバット過ぎて笑ったわ(笑)。なんかここだけ世界観違わねえ!?って(笑)。