『平清盛』第47回「宿命の敗北」

脳筋忠清による『これまでの清盛(まとめ)』が簡潔かつ完璧でワロタ(笑)。
数回前、清盛の孫たちに武芸の稽古なんかよりも読み書きや歌の勉強したほうがいいじゃーん今は腕よりも頭っしょ!などと生意気言われて「もう腕力だけじゃ駄目なのか」としょんぼり呟く忠清ってのがあったけど、あの瞬間から考え、覚悟し、溜めに溜めたものがついにここで決壊したって感じでちょっと胸を打たれてしまったわ。前回の上川もそうだったけど、こういう人がきっちり決めるとこ決めてくれるとやっぱドラマが締まるよなー。今回の大河が数字的に失敗と言われる理由の一つにそういう場面が少なかったからってのはあると思う。
そして忠清の「もはや平家は武士(武門)ではない」発言の証拠とばかりに見せられたボロボロの宋剣。前半あれだけエクスカリバー(笑)と笑った宋剣がここでこれだけの仕事をするとはねー。心の軸などという清盛の中にあるもの(清盛しか分からないもの)はそれとして忠清の言葉が正しいのは誰の目にも明らかだもんね。それプラス剣をまともに扱うことができない清盛の姿はダメ押しだろ。
頼朝が「今すぐ都行ってこの20年何をやってたんだ!?と清盛を問い詰めたい!」とか言ってたけど、おめーだってひきこもってただけだろうか(笑)と突っ込んでしまったもののなんだかんだでピカピカの髭切とボロボロエクスカリバーが今の源氏と平家そのもの、ということなのだろう。