- 作者: 東直己
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2012/07/18
- メディア: 単行本
- クリック: 6回
- この商品を含むブログを見る
あとこのホウカンはお世辞で生きてるだけあってものすごい知識量なんだけど、服とか靴とか家具とか食器とかあらゆる“逸品”の名前が登場するもののほとんど分からないので当然読んでいてもその価値は判らず「へぇ・・・」としか思えない。・・・・・んだけど、作中でサラっとホウカンが褒めるためのネタを「調べなきゃ」と思う場面が1度だけ描かれてるんですよね。つまりホウカンの知識は元から備わっているものではなく綿密な下調べをした上でのものなんだろなと。そしてもちろんそれを“武器”として使いこなせるホウカンの褒め殺しスキルが凄まじいのはそうとして、そんなホウカンのお世辞にコロっと参っちゃう人間たちの間抜けさを楽しむのがこのシリーズ、ってことなのかなぁと。
多分シリーズ化するつもりなのだと思うのですが、日常の謎的なネタの一方で全国レベルのニュースになるようなデカイ事件にも関わってたりしてて、こんな感じのバランスでいくのだとしたら舞台となる薪谷市って一体・・・・・・?と思ってしまいそう。