遠藤 武文『天命の扉』

天命の扉

天命の扉

うーん・・・・・・なんかイマイチどこに(なにに)焦点をあてたのか分からなかった。
人の出入りが管理・記録されている議会という場で起きた射殺事件なのに犯人も凶器も見つからず、それを調べる警察側には既に死刑が執行された事件が冤罪ではなかったか?という問題を抱えてるという事情があって、その二つは過去一度もその姿を公開されていない『秘仏』で繋がっている・・・ってな話なんだけど、それぞれは面白そうなのに枝が多すぎて結果的に散漫な印象。当然登場人物も多くなるけど一人ひとりの描き方は表面上だけで、思わせぶりに登場するのに終わってみれば大した役割を与えられていなかったというこの感じはちょっと前に放送されていた「運命の人」というドラマを思い出した。箱は豪華なんだけど中身これだけ?的な感じが共通。