- 作者: 大沢在昌
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/12/25
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小説はタケルとカスミとアツシ(ホウ)の3人がチームで動くけど、ドラマはW主演の一人がタケルという名前であるってだけでもう一人は完全なるドラマオリジナルキャラのようなので、ドラマと直接関係ないとなると、感想としては“大沢在昌にラノベは無理だよね”しかないわー。直木賞作家相手に無理って言葉に語弊があるなら“向いてない”と言い代えてもいいけど。何のつもりで(何を目的として)こういう形(こういうタッチ)の作品を書こうと思ったのか分かりませんが、少年少女を主人公にするとしてもいつもの大沢小説として書いたほうが絶対に面白かったと思う。私はラノベの命って「キャラ」と「設定」だと思うのですが、この作品はどちらも全く魅力がないんですよね。新宿鮫という作品を生み出した大沢さんですので、キャラであれ設定であれ“描けない”人ではないはずなのに。ついでに言えばいい意味でのラノベらしい「軽さ」もない。それはつまりこういう形と大沢在昌という作家の個性は相容れないからではないのかなと思った。
角川だし、ドラマと小説の関係は所謂メディアミックスってやつなのでしょうが、ドラマの内容や雰囲気を見る限り、とにかく大沢在昌の名前が欲しかったんじゃないかな。若手二人が主演+アクションを前面に出したものを作りたいってのがまずあって、その箔付けの意味で大沢在昌の名を使いたかったのかなーと。
1.2巻では登場人物の秘密やなんかはほとんど明かされず、目的達成に向けて物語は始まったばかりといった感じなんで、とりあえずもうちょっと読み続けるつもりですが。