阿部 和重『クエイサーと13番目の柱』

クエーサーと13番目の柱

クエーサーと13番目の柱

装丁好みだわー。
投資で大金持ちになった自らをK(キング)と名乗る三十路の男がQ(クイーンでありクエイサー)を求めその座に相応しいこれと見込んだアイドルの一挙手一投足を24時間体制で監視させる。その実働部隊で隊長ポジションを務める男の目線で描かれた物語なのですが、阿部和重の(偏執的)アイドル観がミッチリつまった、とても・・・・・・・・・気持ちの悪い作品です。
劇中で「引き寄せの法則」というものがキーワードとして繰り返し登場するんだけど、超約すると『願い(想い)が強い奴が勝つ』と、まぁそういうことだと思うのですが、胡散臭いというか、なんか宗教っぽいよねーってな描かれ方をしてるんですよね。読みながら私もそう思ったし。でも私がオタク活動をしている中で『言霊』とか『(チケット争奪戦に勝つには)最終的には気持ち』とか言ってるのもつまりソレってことですよね・・・・・・?って思ってしまってマジマジorz。
まぁでもオタクは基本思い込みが激しい生き物というか、思い込みが激しいからこそオタクなるものになる・・・んですよね。ふぅーっ。