『特命戦隊 ゴーバスターズ』Mission7「エース整備不良?!」

うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん・・・・・・・・・違うんだよ・・・わたしが求めてた「整備士さん回」はこれじゃないんだよ・・・・・・。もっとこう、整備士さんたちの日常業務が見たかったんだよ。あんな頭のネジ緩んでそうな「整備日誌☆」などではなく整備士さんたちのプロっぷりが見たかったのよ。もちろんただの裏方の日常話じゃヒーローものとして成立しないのは分かります。だから日常の延長線上の話として “新人整備士のミスでエースが出撃不能に”ってなエピソードになるのはいいの。そこでその対処にあたることで整備士さんたちの“本気”を描き、その上で“整備士さんたちの目を通して”ゴーバスターズのカッコよさを描く、そういう話を見せてくれると期待してたんだけど、残念ながらわたしが求めていたものとは全く違ったと云わざるを得ない。天才であるヒロムが自分一人で戦っているわけではないと、自分がエースを動かし戦うために日夜多くの人たちがそれぞれの持ち場で働いていて、自分がエースの操縦(戦い)に集中できるのはそんな人たちのお陰なんだと、全員で戦っているんだと気付くのはいいとして、それをたった一人の新人整備士との『会話』で描いちゃったってのが残念だった。
つーかその会話自体がビックリですよ。


ヒロム「なあ、エースは何人で整備してるんだ?」
小山「大体50人ぐらいです」
ヒロム「そんなに沢山の人が・・・。戦ってるのは俺達だけじゃないんだ」
小山「ヒロムさん・・・?」
ヒロム「大事なのは失敗から逃げないことだ。一人で戦ってるわけじゃないんだから」
小山「え?」
ヒロム「一緒にこの世界を守ろう」
小山「はい!」


“戦ってる”のは自分(たち)だけだと思ってたことはまぁ・・・いいとしても、何人で整備してるのか知らないってことは整備してるとこまともに見たことないってことでしょ?。この様子じゃ整備士と話をしたことすらなさそうじゃん。あいさつよりもまず“先に道具拾え”ってのは正論だし、確かにあんな舐めてんのかと思うような整備日誌書いてる新人じゃ「あんなんで大丈夫なのか?」と言いたくなる気持ちはわかるけど、整備のことなんて何一つ知らない、何人で整備してるかすら知らないお前が言うなって話よ。
つーか立場で言ったらヒロムだって小山と同じ『新人』じゃん。どんなに天才であろうがヒロムだってこの組織に入って間もない新人なわけで、だからこそリュウさんはもちろんヨーコですらわかってるっぽい“戦っているのは自分たちだけじゃない。組織に属する全ての人間が自分のやれることをやり共に戦っているんだ”ってことを知らなかった(理解してなかった)わけっしょ。知らなかったからこそ新人とは言え自分と同じように戦っている人に対して失礼なことを言ったわけっしょ。だったらヒロムも謝るべき。↑この会話で戦ってるのは俺達だけじゃないんだと気付いた後、なんで一言「さっきはすまなかった」と謝らせないんだろう。
だってこの直前に
ヒロム「さっきは(フリーズしちゃって)すいませんでした。俺のミスです」
リュウ「お互い助けあえばいいんじゃない?どーせ一人じゃ戦えないワケだし」
ヨーコ「ちょっとは感謝して欲しいけど」
リュウ「敵メガゾードと戦うにも一人じゃ戦えないし」
ヒロム「一人じゃ戦えない・・・」
って会話があったんだよ?。「俺は失敗なんかしない」と豪語した直後にフリーズという“ミス”を犯したわけで(ていうか先週散々合体に「失敗」してたのは訓練中のことだから失敗としてはノーカウントってことなんですかヒロムさん?)、もちろん不可抗力であるフリーズとスイッチの入れ忘れという完全なる人的ミスを同列で語るべきではないし、ヒロムの“ミス”に関係するのは共に戦うリュウさんでありヨーコだし、それを言うなら小山のミスはエース=ヒロムの戦いに直結するわけだからむしろここで謝るのは小山の方なんだろうとは思うよ。だけどさぁ、なんていうか、気持ちの問題ってかさー、ここはヒロムに謝らせた上で「大事なのは失敗から逃げないことだ。一人で戦ってるわけじゃないんだから」と言わせ、さらに「それを俺に教えてくれたのはお前だ。一緒にこの世界を守ろう」とまで言って欲しかったなーと思った。
ヒロムって思ったことをそのまんま口にしちゃうという設定なわけだけど、今んところその“思ったこと”ってのが他人のダメなところを指摘する方向にしか向いてないと思うのね。それは天才であるが故に自分以外の全ての人に対して褒めたり感心したり感謝したりといった感情を持てない(持ちようがない)・・・ってことなのでしょうが、それが同等の立場であるヨーコやリュウさんに対してであればまだ理解し合えるところがあるけれど、ここまであからさまな立場の違いを見せる相手となるとはっきり言ってあんまり気分よくないんだよね。その気分の悪さが脚本上にあるものなのか役者が脚本の中にある機微みたいなものを捉えきれてないからなのか判断に迷うところなんだけど、それ以前にこれがライダーならばこういうタイプでも成立するけど、これは戦隊なわけよ。ヒロムはレッドなわけよ。レッドはみんなに愛されるキャラであって欲しいじゃん。思ったら即そのまんま歯に衣着せずキツイことをズバズバ言っちゃう、だけど戦士としては天才ってだけじゃダメだよね。2話ぐらい前にエースを派手にぶっ壊したこともあったわけだし、大勢の人が自分を支えてくれているんだと知った今こそ恥ずかしげもなく感謝の気持ちをドストレートに言わせるべきじゃないのかなぁ。それでこそ『素直』だと思うんだけど。多分↑のやりとりって、リュウさんに言われた「一人じゃ戦えないワケだし」ってのをその直後にさも自分の言葉のように「一人で戦ってるわけじゃないんだから」と小山に言うヒロムってば素直可愛い(笑)・・・と思わせることを意図して描かれたんじゃないかと思うんだけど、だとしたら素直のベクトルおかしいだろ。ヒロムの見せ方間違ってると思う。


整備士さんの話に戻るけど、修理したエースの戦いをモニターで見守りいい動きをすれば一斉に沸き攻撃を受ければ損傷箇所を整備システム上ですかさず確認するとかさ、整備士さんたち目線での戦いを描いて欲しかったし、50人ぐらいいるってのもシャットダウン完了して戻ってきた3人を整備士たちがズラっと並んで出迎えるとかさ(普段はしなくていいけど今回は整備セクションの「ミス」があったわけだから)、『姿』を見せるべきだと思うんだよね。1度それやっとけば常にそういう人たちの姿ってのは劇中に“存在する”わけだから。
てかさ、そもそも新人にあんな重要な場所のメンテ任せて他の50人ぐらいの人たちは何をやってんの?って話なのよね。まず新人にやらせるにしたって最終チェックは責任者ってか、複数人チェック体制にすべきだろうがと。プロ戦隊にあるまじき杜撰さよねw。ていうか話の展開上こうなってしまうのは理解できるにしても、ミスした張本人、それも新人一人だけで修理させんなよと思うわけじゃん。これがヒロム同様新人でありながらメカニックに関しては天才的な腕の持ち主で自分のミスは自分で挽回したいと言い張ったからとかならまだしも、だってこいつ自分の商売道具の管理すらできないのよ?あの状況で「あ!ドライバーがない!」ってないわー。もひとつおまけに言っちゃうと、スイッチいっこ押し忘れただけでオーバーロードしちゃう設計・システム自体どうなん?だし、てかあの基盤取り替えるだけの作業に「所要時間30分」ってどういうことだよ。そこいらへんの“おかしさ”を薄めるためにも他の整備士の姿ってのは必要だったと思う。
そんでもって一番理解できないのがニックの存在ですよ・・・・・・。操縦システムと一体化してるぐらいだからバディロイドありきで作られたメカだろうし、実際小山に顔拭かれて「気持ちいい」とか言ってたぐらいだからどっかで何かが繋がってるんだろうけど、ニックこそがエースの自己チェック機能なのかと思いきやスイッチの入れ忘れに気付けないのかよと・・・。なんかつくづく期待外れな話だったよなぁと・・・・・・。
つーか今回こそEDダンスが必要だろうに職員のダンスこねーってどういうことw。
ていうか映画のネタバレが酷すぎる><。


・・・とまぁ微妙に無能っぷりを晒してくれたゴーバスターズですが、ヴァグラスも今回もまたなかなかどうしてアレでした。
またもやエンター様の提案を聞く耳持たないメサイアさんまじめんどくさくてそらエンターさんも「ヤレヤレ」言うわなと。部下はエネトロンいっぱいになるまで戻ってこなくていいってのに来るしw。
でも・・・「そんなにエネトロンを集めてどうする?」というゴーバスターズの問いに
「当然、たくさんのメタロイドを作ります。すると当然」
「たくさんの敵メガゾードが来るってわけか」
「数で勝負です」
っておもいっきり作戦バラしちゃうエンターさんもなかなかどうして・・・・・・(笑)。
ていうかエンターさんって公式にはメサイアアバター的存在とあるわけで、“自分の分身”という本来の意味通りであるならばつまりエンター様はメサイアさんによって作りだされた存在ということになるわけで、だとしたらいくらエンター様が有能だといっても所詮メサイアさんの枠内でしかないのかなぁなんて思うわけで、そしたらせっかくのナイス作戦をアッサリばらしちゃうのもむべなるかな・・・的なね(笑)。
あと今回さりげなく
「あなたのようにエネルギーを持ち歩くばかりが能ではありません」
ってヨーコのウィークポイントについて言及してたけど、だからといってそこを攻める(突く)ようなことはしないんだろうなぁって気がする。少なくとも今しばらくは。
つーか無人の電車内に座るエンター様シュールだわーwと思ったら
「3.2.1 フェスタァーーーー!!」
ってエンター様もいろいろ溜まってるんだろうなぁ(笑)。

そんなエンター様は次回警備員コスに電気屋?ホームセンターの店員?コスと祭りでございますっ!!!。後者のエンター様髪下ろしてて超かっこいい!!へんなサングラスでもかっこいい!!!。


ところでヒロムのフリーズって対象物を破壊すれば即座に解除されるようなものなのか?。ニワトリは精神的パニックを引き起こすための引き金のようなものだと認識しているのだけど、対象物によってフリーズの度合いは異なるとしても一旦フリーズが発動してしまったら最大5分という時間が経過しなければ対象物を破壊しようがなにしようが解除されないんじゃないの?。対象物破壊によって解除されるならば初回の新聞に載ってた写真見てフリーズ→新聞取り上げて写真を破くなり塗りつぶすなりすればよかったじゃんってことになるじゃん?。ちょっとこれは説明を求めたいところ。


それから劇中でヒーロー側が堂々と
「3対1じゃ不利だ」
と言ってのけたのはどういうつもりなのかも問いたい(笑)。
あの瞬間歴代怪人たちの『ですよねええええええええええ!』って叫びが聞こえたわよ(笑)。


で、今回の本題ですけども。
ヒロム「ヨーコ、03で行けるか?」
って、え?ヨーコ?????今ヨーコって呼び捨てした?????????
と思ったら、フリーズの原因である風見鶏を撃ち壊してくれた二人に
「ヨーコ、リュウジさん」
ってだからヨーコ!??????????????????
ヒロムは前々回初めてヨーコを「ヨーコちゃん」呼びし前回初めてリュウさんのことを「リュウジさん」呼びしたわけで、それがどうしてヨーコだけ呼び捨てに!?!?先週と今週の間に何があったあああああああああああああああああああああああああ!?!?!?????????
口に出して言ってみたら判ると思うんだけど、「リュウジさん」って結構言い難いんだよね。「リュウさん」の方が断然呼びやすいはず。だから戦う中で指示を出したり確認しあったりするのに「ヨーコちゃん」よりも「ヨーコ」の方が呼びやすいからというならばリュウさんのことも「リュウさん」呼びしてもいいはず!むしろして当然とすら言えると思うの!。だがしかしヨーコだけ。ヨーコだけ呼び捨て。
・・・・・・・・・ぶっつけ本番で初めての合体に成功したことで心身ともに距離が縮まったからとか!?初めての合体に成功した夜慰労会がてら一緒にご飯食べたとか!?そんなことがあったのかあああああああああ!?!?!?
前回の感想で三人の呼び方がそれぞれちょっとずつ違うのが妙にドキドキすると書いたんだけど、呼び方って結構重要だと思うのよね。少なくともわたしにとっては関係性とそれから各キャラの性格を読み取る上でとても重要。戦隊の場合設定として最初から当たり前に下の名前を呼び捨てだったりすることも多いから単純に呼び捨て=仲良し(距離が近い)と判断することは出来ないんだけどさ、だからこそ劇中で呼び方に変化があったならばそこに何らかの意味を、関係性の変化を求めるのは当然のことよね!?。
おまえらの間に何があったんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!?????????。
(これが単なる脚本家の違いで靖子さんに戻ったらまた「ヨーコちゃん」呼びだったりしたらさすがに苦情入れるわよ!)