『特命戦隊 ゴーバスターズ』Mission17「その名はゴーバスタービート!」

うむむむむ・・・。なんだろうこのしっくりこない感じは。
多分、多分それはあえて言う必要のないことだということなんだろうとは思うけど、『人々(の生活)を守るため』ってのは戦う理由になりませんか?と。
もともとそれを自ら志願したわけじゃないし、戦うための特別な力を持っているのは3人のみだから、例えどんな夢を持っていたとしても3人には戦闘員以外の選択肢は事実上なかったってことはわかる。それでも彼らは、だからこそ彼らは現在ゴーバスターズとして戦ってるわけで、OPのナレーションで毎回言ってる通り都市=エネトロンによる人々の豊かで便利な生活を守るためだってのは言わずもがなってことはわかるんだよ。そもそもゴーバスターズはエネルギー管理局の中の一組織である以上戦うことが「仕事」なわけだしね。で、マサトが今回リュウさんに問うたことはその先、仕事としてエネトロンを守るためにヴァグラスと戦うための個人的モチベはあんのかよ?ってなことなわけだよね?。仕事と言えども命賭けなわけで、“自分なりの(自分だけの)戦う理由”がなけりゃやってらんねーだろってなことなわけだよね?。その言い分は理解できます。
でもそれが職務中に亜空間転送という“事故”に巻き込まれ生死不明の親を助けたいというヒロムとヨーコに対し、「早くヴァグラス倒してエンジニアになりてええええええ!」ってのはさすがにどうかと。
具体的な『夢』というものに触れる前に戦うことを求められてしまったヒロムとヨーコがそういう意味での夢をまだ持てない一方で、明確な夢を抱いていたにも関わらずその夢を捨てて戦うことを決めたリュウさん。この構図は悪くないと思うし、リュウさん自身は設計図をヴァグラスに渡した友人に言った通りエンジニアの道は『諦めた』つもりでいたのにその夢を抱かせた張本人=陣マサトによって自分の中にある「エンジニアになりてえ!」という本音を引きずり出されたってのも燃え展開ではあると思う。
それなのになぜ素直に燃えられないのか。
最初にゴーバスターズにとって人々を守ることは当然のことだからあえて言う必要はないのだろうと書きましたが、やっぱココだよね、引っかかるのは。正直な話、これまで姉ちゃんや整備士=内輪の話かエネトロン盗られました、設計図盗られました、部品盗られましたってな話ばかりをやってきたがために『ゴーバスターズが人々を守ってる感』がほとんどしないわけですよ。エネトロンは守れなかったものの人質にされてた子供は守れたから任務成功とか言ってた回ですらエネトロン盗まれたことで結局メガゾードの転送を許してるわけでさ、子供1人助けたけどメガゾードのせいで確実に被害は出てるわけじゃん。つまりこいつら人々を守るという仕事すらまともに出来てねーじゃねーかよと思うわけですよ。
それなのに「さっさとヴァグラス倒してエンジニアになりたい」ってなにその言い草。やることやってから言ってもらえません?って言いたくなっちゃう。


・・・・・・・・・・・・とかなんとかゴチャゴチャ書いたものの、一言で言っちゃうとね・・・・・・・・・・・・・・・・マサトのセリフ回しやっぱキッツイな^^ってことなのよ。
マサトの目的はズバリ自分の本体をこっちの世界に戻すことなわけで、そのためにはメサイアを倒さなければならない、そのためにゴーバスターズにはもっと強くなってもらわなければならないってことなわけじゃん。この人の場合はそれが100%なわけで、守るべき人々の存在は頭の中に一切ないよね。そうとしか見えない。元々メガゾードのエンジニアなわけで、戦う立場の人間ではないマサトにそれを求めるのは間違ってるかもしれない。だけどヘラヘラしてる変人だけど、それでもちゃんと持つべき想いは持っている。そうであって欲しいし、エンジニアとしての才能だけでなくそういう人だからこそリュウさんは憧れたんだと思いたいんだけど、それだけの・・・大きさ?みたいなものは残念ながらこのマサトからは感じとれないんだよねぇ。対松本寛也比としては今回結構頑張ったと思うんだけど、例えばこれを中村悠一が言ったとしたらきっとそういうものが込められていたんじゃないかと思ってしまうわけですよ。


あとね、これまでそのための材料を盗むだけの話を何話も積み重ねてきてようやく「新型メガゾード」がお目見えしたってのに、結局アッサリやられちゃったっぽいのがさぁ・・・。いや、アッサリやったのは金の新ロボなわけで、新ロボお披露目回の相手としては相応しいのでしょうが、でもこうまでアッサリ倒されちゃうとこれまでの話(任務)はなんだったんだ・・・とぼんやりしてしまう。エンター様の顔芸はすごかったけど(笑)。
つーかこれから公的資源である(だよな?)エネトロンを金銀のバスターマシンを亜空間から通勤させるために使うことになるようですが、亜空間になにやらスタイリッシュな格納施設があることは措いておくとして、普通にエースたちと同様にこっちの世界で管理すりゃ節エネトロンになるんじゃねーの?と思うんだけど。亜空間にいる“創造する者”たちじゃないとメンテナンスできないって言うかもだけど、でもこっちの世界でしか手に入らない材料使って作ったものだしアバターとはいえ陣マサトもいるわけだから、こっちで管理・メンテできるようにすりゃいいんじゃないの?と。


それにしても、5人揃っての名乗りとか、ファイナルウェーブみたいな金銀の合わせ必殺技とか、リュウさんに「金欠なんですお兄ちゃ〜ん」とまとわりつくヒロム!!!!!!(大切な戦闘要員+未成年もいることだし少なくとも食住は管理局持ち(管理局内に済み管理局内の食堂で栄養管理された食事を取ってる)だろうに、ヒロムの性格からして“冗談”で金たかるようなことはしないだろうからマジで金欠なんだろうけど何に使ったんだろう?)とか、EDの司令官カット増量とか、追加戦士登場のタイミングに合わせてあちらこちらでかなり感じが変わってきたと思うんだけど、同時期に放送してる某非公認戦隊の内容となんていうか・・・・・・・・・・・・モロ被りしてて(笑)、ズバリ『テコ入れ』キタコレとしか思えんwwwww。
まぁでも前回感想でも書きましたが、テコ入れの成果が出そうな感じではあるんでこのままなんとか持ち直してくれたらいいんだけど。