『特命戦隊 ゴーバスターズ』Mission10「戦う理由」

司令は確かに言いました。
「デルタニウムを、いや、誰1人犠牲をだすな」
と。
なので、「盗られちゃった、デルタニウム」と悔しがるヨーコに
「犠牲はでなかったんだ。作戦は成功だ」
とキッパリ言いきったヒロムさんのお言葉は間違ってないとは思います。
ここはもう不敗神話を誇るヒロムさんさっすがポジティブ!!!と讃えるべきなのであろうことも理解してます。
でも、
でもさー、
設計図奪われました→メガゾード製作に必要なレアメタル奪われましたって、それでいいのかゴーバスターズよ・・・・・・・・・。
それがこの先の展開のための前フリとして必要であることは分かる。だけどもっと他に描き方があるんじゃないかと思わずにはいられない。
これが一般人戦隊ならいいのよ。何の知識も技術もないし特別な訓練を積んできたわけでもない普通の兄ちゃん姉ちゃんが戦う戦隊であるならば「敵に奪われちゃったけど人々を救えたからオッケーだぜ!」でも成立する。だけどこれはプロ戦隊でしょう?。プロを名乗るならばそこは「デルタニウムも人々もどっちも守る」ってな話であって欲しいんだけど。
もちろんヒロムたちはそのつもりで動いていたんだろうとは思うよ?。でもそれが画面に出てないと感じるんだよね。“熱”を感じないの。淡々とミッションをこなしてるだけというか。まぁ1話からずっとそんな感じなんだけど、でも当初はそこがプロっぽさを感じさせる気がして、格好よく見えたんだよね。でも整備士→設計図→そして今回と10話中3話で「え?それでプロ戦隊なの?」と云わざるを得ない仕事っぷりを見せられちゃうとさ、この淡々とした感じが「冷静」ではなく「やる気あんの?」って風に思えてしまうわけですよ。
てか『デルタニウムを亜空間転送するためにはメガゾードが必要』ってことはわかってるわけで、そして『メタロイドはメガゾードをこちらに転送させるための存在である(転送が始まったらメタロイドをどうしようが転送自体には何の影響も与えられない)』こともわかってるわけだよね?。そしたら今回最優先すべきなのはメガゾードの破壊(動きを止める)ことだろうがと。「ガンマタイプはゴーバスターオーじゃないと倒せない」って言ってたけど(それも初耳な気がするけど^^)、だったらまず敵メガゾードの目的であるデルタニウム付近にゴーバスターオーで待機し、メガゾードを破壊すればよかったんじゃないですか??と。
まぁあの時点でメタロイドが盾にさせられてる人間に危害を加えない保証はなかったわけで、『誰1人犠牲を出すな』と命じられてる以上メタロイドを放置するわけにはいかなかったってことは分かるんだけどね、どうにもこうにもやってることが温いよなぁ・・・・・・・・・・感が否めないわけですよ。
しかも今回のメインは「ニックを通してヒロムの戦う理由を姉が理解し、和解する」ってな展開だったわけだけど、姉が13年間ヒロムが戦うことを拒絶してた理由がまたクッソ微妙なんだもん。
「昔から機械的なものは好きじゃなかったから。メガゾードなんかも怖くて、父さんたちの職場にも絶対行かなかったし」
ってなに?。
機械的なものが好きじゃないのもメガゾードなんかも怖いのもそれは姉の話であって、ヒロム自身には関係ないことじゃん。姉の言い分としては“両親を失った上に特殊な身体にさせられて、その上戦わなきゃならないだなんてヒロムが可哀想><”ってことなんだろうけど、親が作ってるものが“怖いから”近寄らなかったお前が言うなと思っちゃう。多分この“機械的なもの恐怖症”ってのは姉が13年前の事件に直接巻き込まれなかった理由として用意されたことなんだろうけど、7歳の子供ならばともかく姉ちゃんって当時16.7歳ぐらいでしょ?。その年頃の女子がクリスマスに親の職場にいる方が不自然なわけでさ、別にそんな設定いらんだろ。両親からクリスマスは家族みんなで食事しよう提案され職場で待ち合わせしてたんだけど、友達と過ごす時間が楽しくて待ち合わせ時間に遅刻してしまったせいで難を逃れたものの、ヒロムだけそういう身体にさせてしまったのは私が遅刻したからだと自分を責め続けてるとかさ、そんな感じでいいじゃんね。「前からメガゾードなんかが怖かったから弟を戦わせたくない」って13年間という時間弟を縛り付けてた理由としてはショボすぎんだろ。
でも姉ちゃんがヒロムが戦いに参加することを頑なに拒む理由が本当に“機械的なものに対する本能的な恐怖”であるならば今回の話程度でそれが克服できる(ヒロムが戦うことを認められる)とは思えないわけで、
「姉さん、これは義務なんかじゃない、誰に言われたせいでもない。俺が自分で決めたんだ。自分の意思で」
と言うヒロムが戦う理由が
「ヒロムたちは、この恐怖を13年前に味わった。お父さんは希望を託した。ヒロムと、リュウジと、ヨーコに。世界を守る、切り札として。例え自分たちが亜空間に飛ばされてもな。その重さを、たった7歳でも、ヒロムは感じたんだ。それがヒロムが戦う理由だ。バラバラになるためじゃない。もう誰もバラバラにしないために」
ということであることを知り、ヒロムが今この瞬間もある家族をバラバラにしないために戦っていることを目の当たりにし、怖くてもメガゾードとゴーバスターズの戦いから目を逸らさず最後まで見守り続け、そしてニック(※イメージ画)も含めた家族の絵を残したってことは、姉の根底にあるのは『これ以上自分の家族がバラバラになるのは嫌だ』という想いってことだったんだろうけど、余計な設定くっつけたせいでかえってそれがボヤけて見える結果になってしまったよなー。
つーか姉ちゃんとかまじどーでもいいんですけど・・・みたいな(笑)。


今回メサイアさんがデルタニウムを「送れえ!すぐに!待っている!創造する者達が!」と叫んでらっしゃいましたが、創造=新たなタイプのメガゾードであることは間違いないとして、人間が作った設計図+人間世界にしかない物質(デルタニウム)を必要とするってことから想像するに、創造する者達=人間=亜空間転送されたヒロムの両親達・・・だったりするんじゃ?。



「くだらねぇ、おまえらカスだ」
と言いつつマーベラス様ばりにサーベル担ぎながら銃ぶっ放し
「全員地獄へ行けえええええええ!」
と360度皆殺し。
そしてなおも自分の前に降ってきた雑魚を
「邪魔」
とまるで虫けら扱いの一言で片付ける熱暴走リュウさんぱねえええええええええええええええええええええ!!!!!
でも今回そんなでもなかった、というか、熱暴走→時間切れが早かったように感じたのは、例えば体温が50度を越えたら熱暴走状態になるんだとして、前回は一気に70度まで上昇したからあの惨状だったけど今回は55度だったからこの程度で済んだってな感じなのかしら?。
なんて考えてたら、次回
「エンターの狙いは・・・まさかっ!?」
からの〜
ゴリラ「リュウジを守れるのはオレしかいない!」
って、リュウさんのウィークポイントを巡って攻めるエンター様!守るゴリラ!!ってな展開になるわけですかっ!??????あっひーーーーーーーー!。