『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』第1話

わたしは前作が大好きで、(モブ生徒の頑張りをチェックするために)毎話毎話ヘッドフォンを装着しレコのリモコン片手にコマ送りながら見るほど前作を貪りつくした自覚があるわけですが、それでも今回のキャストと前回のキャストを比較し劣化しすぎだのイケメンどこー?だの言ってる人達には「前回キャストだって最初はそうでもなかったわけで、回を重ねるごとに妙な勢いとまとまりが出てきて最終的にあのイケメンパラダイスになったんです!今回だって最終的にどうなるか分からないんだから、比べるならば最後まで見てから比べてくださいっ><」と言いたくてたまらなかったわけですが、1話を見終わった今言えることは


うん、劣化だね


です・・・・・・・・・。
確かに前作の『リメイク』とは言ってたけどさ、ここまで同じような作りな上に室内セットと劇中曲まで同じ(なのに主題歌は違うとか・・・)、その上主要キャストの造詣が前回とほぼ同じとなるとさすがにコレはどうしたって比べてしまうよなぁ。キャストはそれぞれ自分流の中津であり難波先輩でありを出そうとしてたとしても、この演出じゃかき消されちゃうってなもんだろ。だったらいっそ前回とまんま同じにしちゃえばいいのにと思うのに、廃校まであと3ヶ月、学校はボロボロって何でここだけこんな設定になってるのかと。女子にキャーキャー言われる男子の花園、それが桜咲学園でありそのキラキラ(ギラギラとも言うw)さが前回のあの雰囲気作りに一役買ってたと思うのに、なんでこんなお化け学校なのかと。画が暗いよ。
つーか前作の瑞稀は正真正銘佐野のストーカーで佐野のことしか考えてなかったけど、今回の瑞稀は「この学校で思い出作りたい」とかいきなり言い出してて知らんがなと(笑)。お前の目的は佐野に再びハイジャンをやらせることだろうに思い出作りしてる暇あんのかよと(笑)。「なんか転校生に振り回されたって感じ〜」とか誰かが言ってたけどいやまさにその通りだからねと(笑)。さすがにこの状態から瑞稀の加入で盛り上がった生徒たちの頑張りで学校存続!なーんてアホ展開にはならないだろうから残りの時間でいっぱい思い出つくろうぜー!!ってなことになるのでしょうが、何をしようが『最後の思い出作り』なわけでさ、なーーーんとなく切ない空気が纏わりつくじゃないのさ。そんなのイケパラには不要じゃね?。
いや、ていうかここで『廃校寸前』という前回と違うオリジナリティを用意したんだったらやっぱりそれなりの演出にすべきだろ。あと3ヶ月でみんなバラバラだってのに前回と同じ空気作ろうとするほうが間違ってる。それまでの流れをまるっと無視することが許されるのであれば、1話で唯一よかったところは難波先輩がそうとは知らず瑞稀に語ったことを寮生たちが聞くシーンだったのね。特に難波が自分たちのことを語るのを聞いた天王寺とオスカーが「いい学園だったな」「ああ」としみじみするのは普通に良かったと思う。念押しするけど今回初めて見た人にとってはどんな学校だか分からないのにいきなり偲ばれても全然わかんねーよ!!ってなもんだろうからそれまでの展開を無視するとしての話ね。実際今回のメインは球技大会ではなくこのしんみり場面からの全員での給水機修理→水浴びヒャッホイの方だったわけで、いきなりやってきた転校生が球技大会やりたいです→やりましょう!なんて馬鹿みたいな展開じゃなくてさ、初回は行事が全てなくなり日々惰性で暮らしてた桜咲学園の生徒たちに『残り3ヶ月』をどう過ごすのか、特別なイベントなんてなくったって俺らは毎日イベント状態だぜー!!という気持ちを取り戻させるってな作りにすべきだったんじゃないかなと思う。
そういう意味では徳山兄さんのまさおだけは前回と違ったアプローチで、前回とどちらが好みかとか老けすぎだろとか(それを言ったら姜くんのオスカーの方がヤバかっただろw)そういうことは抜きにしてw、良かったと思うわ。制服のシャツが一人特注すぎるのもいいと思うしw水遊びしてる生徒たちの中一人しっかりと傘差して嫣然と微笑むオスカーは前回とは違うベクトルで面白かったもんw。
前回が「イケメンパラダイス」として受けたのってやっぱりメインだけでなく背景も含めた全員・・・とまではいかずとも、例えば常に天王寺の両脇に控えてた大国町北花田とか、オスカーの隣でぶっちぎりのイケメンっぷりを発揮してた八尾くんとかさ(ごめん、これは贔屓目w)、最初からグイグイ目立つキャラが少なからずいたからだと思うのね。てか恐らくだけど普通に『瑞稀・佐野・中津』の変則三角関係を描くつもりだったのに、それ以外の生徒たちが目立とうとして前のめりまくった結果気が付いたらメインとそれ以外の垣根が壊れて全員でモッチャモチャ・・・になったんじゃないかと。つまりキャラ=役者人気だったんじゃないかと思うんだよなぁ。前回の難波先輩があそこまで大人気だったのは「難波南」というキャラそのものではなく「ヒロが演じる難波先輩」だからこその人気だったんじゃないかと思うわけで、それを別の人がコピーしたってそれは本家に適わなくて当然だよね。
ていうかいきなりのキッスシーンがないなら赤いオープンカーの女とかいらねーんだよ!!!!!!!←それを結構期待してた人w。
ていうかていうか難波先輩のあのへんな私服なに!?!?そこはれんれん口だしていけよー!!!。
ブロッサムの女生徒たちが変な歩き方(あれ面白いと思ってんのかな・・・)でやって来たのを腋毛隠しつつ妨害しようとし、すかさず女子の横をキープしナンパ態勢に入ろうとした難波先輩の脇のしたから潜るようにしてブロッサムとの間に入りこみなにやってるんですかっ!ってな顔でプンプンする中央の両頬をはいはいお前は可愛い可愛いって感じで触って宥めつつ横にどける仕草はめちゃめちゃ難波先輩っぽかったのね。ヒロの難波先輩よりもこ慣れてるってか落ち着いた感じでこれはこれで素敵だと思ったわけですよ。前述の放送室での語りもそうだったし。「カリスマ性」の見せ方もいろいろあるわけでさ、むしろ前回みたいな馬鹿ノリ大好きな特攻隊長タイプではなく責任は全て俺が取ってやるからお前らはお前らの好きなようにやれって一言いってくれるだけで俄然みんなが盛り上がるとかさ、そういうタイプの方が“残り3ヶ月”と言う設定には合ってると思うなぁ・・・てかれんれんにはれんれんの難波南を作って欲しかったなぁ・・・・・・と。もう間に合いませんよね・・・・・・。
ついでに中央の話もしちゃうけど、前回も最初はこんな感じだった気がしなくもないけど中央の難波先輩ラブ描写も中途半端だったなぁ。瑞稀のせいで難波先輩が「責任は俺が取る」ってな羽目になったわけでさ(てか誰に対してどう責任を取るつもりなのかと^^)、もっと瑞稀を責めるべきだろ。難波先輩が落ち込んでるってのに何暢気にパックやってんだって話だろ。もひとつついでに言うと中津が瑞稀のことを塁を回ってるときは「芦屋ぁー!」と応援してる一方でぶっ倒れた瑞稀の元へ駆けつけるときには「瑞稀!」って呼んでたり、そういうとこ一つとっても各キャラの描写が甘いんだよね。モブ生徒はこれからだとしても前回と同じ名前の2寮生徒は1話の時点でカンペキに固めとかなきゃだめだろうがと。前回のキャストが作ったものに安易に乗っかってんなっつの。


・・・・・・・・・・・・ここまでが初見の感想で、ここまで書いたところで念のためと思って気になったところの確認も兼ねてさらに2回見てみたら、あれれ?なんかちょっと可愛く思えてきたような・・・?(笑)。特に水浴びシーンは水の反射のせいかもだけどwみんなキラキラしてて可愛い・・・・・・・よ?(笑)。サンドイッチ咥えて水道管修理する翔平くんとトモ兄貴は動物同士(暴れん坊の子ライオンとのんびり子ゴリラ(笑))みたいだった前回の中津と萱島とはまた違う仲良し感が出てると思ったし(でも今回のこの萱島が中央とともにチアリーダーコスで中央以上にキレのいい動きかつ真顔で応援してた理由が謎w。中央は分かるけどなぜ萱島までチアコスw)、「水の流れを感じなさい」に「マーキュリ〜!」と答え噴出した水から身を挺してオスカーを守る3寮メンバーは健気だったしw、あとやっぱりどう見てもコスプレ衣装製作が趣味とは思えないもののw野江くん役の鈴木勝大くんはやんちゃっぽくて可愛いし、ていうか窓からずっと作業を見てる奴らお前らも降りて来て手伝えよ!!って感じだしw、そんな奴らにまで「誰か弁当もってってやれ」って言う難波先輩は優しカッコイイし!!!、明らかに予算がないようなので無理してエキストラ使うような公式イベントなんかせずに寮対抗カキ氷早食い大会とかその手の日常系イベントで充分ですよ?(むしろそれ希望)。
でも次回女装コンテストとか・・・・・・・・・。


あ、佐野は裕次郎に「お前がここにいたいって言うんなら仕方ないな」とかなんとか言いつつ顔をわしゃわしゃ撫でる横顔が素朴な美形でございました!!。前回よりも若返った裕次郎を連れる蒼くん(佐野とは呼びがたい・・・今のところ・・・・・・)はとてもいい癒し。