『仮面ライダーシリーズ放送1000回記念特別編』はいいんだけどさ、いわゆる「夏のギャグ回」とは違いはっきりと「特別編」と銘打ってるわけだから、いっそ完全パラレルとして作ってくれたほうがよかったんじゃ・・・・・・。だってもうこれカオスすぎて何が何やら^^。
バースの取説上ってか印刷物の中では1度だけ登場したものの劇中でそうとハッキリ明言されてなかった『仮面ライダー』という言葉を今後どう扱うのかとか、アンクのコアメダルの“持ち主”を本当に鴻上会長が知っていてそれをアンクに教えるつもりがあるのか?とか、マイメモリーの中にいる姉さんとクスクシエの知世子さんは顔は同じものの中身は全く違うことを知った真木博士とか、知世子さんのコスプレ好きはかつて女優を夢みていたからだったのか・・・?とか、伊達さんこんな仕事で1千万稼いじゃうんすか!?とか、せっかく土下座でもしますよ!なんつって鴻上ファウンデーションに戻った後藤さんなのにこんなどうでもいいことで自信失くして悩んでまーた変な方向に向かっちゃうの?とか、本当にショッカーの一員なのかショッカー好きの特オタなのかわかんないけどヤミーの宿主である“千堂院(せんとういん)”の欲望解放をどういう形で落とすのかとか、パラレルでなく本筋の流れの中でこれをやっているというのならばそこいらへんのあれやこれやの辻褄をちゃんと合わせられるのか!?特別編終了後、問題なく本編に戻れるのか!?どういうスタンスでこの特別編を見ればいいのかわかんないですけど^^。
つーか後藤さんってか君嶋くんに演技のダメだしとかごめん笑えない^^。ああやって公式に「ギャグ」として扱われたってことは最初はそうだったかもだけど最近は努力や成長が認められつつあるってことなんだろうなと好意的に解釈しますが、やっぱり笑えない^^。後藤さんに真顔で「あなた女優でしょ!」(意訳)と迫った知世子さんの気持ちはわかるけど(笑)。
でもなぁ・・・今回後藤さんすごい沢山のコスプレしてたってのに、わたしのセンサーがほぼ無反応だったのよね。知世子さんに失敗はチャンスだと励まされバイクで颯爽と駆けつけ伊達さんを援護する後藤さんやヤミーを踏みつけながら超至近距離でバスター撃ち込もうとする後藤さんは鼻血吹き出るほどカッコよかったけど、後藤さん奮起の理由が「映画さえ守れないなんて」ってなぁ・・・。ちょっとこのギャップには萌えられん。
ていうかねぇ・・・・・・・・・・・・これが一番気になったんだけど、全力カオスでも全力ギャグでもいいけど、この特別編からは「仮面ライダー」に対する愛を感じなかったんだよな。どれほどおちゃらけようがめちゃめちゃにしようが、作品に込められた「愛」は伝わるしそれさえあれば見られると思うんだけど、残念ながらわたしはこの前編からはそれを感じることができなかった。作り手が伝えようとしてるほどのお祭り感も楽しさも感じなかったし、とにかく中途半端だなぁとしか思わんなぁ。だって1000回にちなんで名前に「千」が入ってる人を呼んだというけど、森下千里は特オタが、ハリセンボンはちびっこが喜ぶとしても、千秋と若槻とかまじで誰得すぎんだろ。そんなもん無理して出してくれなくて結構だよ。だったらP繋がりで通行人Aとして名護さんとかカコキンを画面横切らせてくれる方がよっぽど嬉しい。・・・ってそれで思い出したけど、予算桁違いにしても、ザンキさんや草加やスーツアクターの人がスポット出演してた仮面ライダーGの方がよっぽど「記念特別編」らしかったと思う。仮面ライダーGには本気の本気でライダー愛を感じたもんなぁ。
あ、石ノ森テイストばりばりの紙芝居はよかった。あれはちょっとこだわり感じたわ。いっそ30分全部かけてあの紙芝居を映司たちのアフレコでがっつり見せてくれてもよかったぐらい(笑)。ただのギャグ回でなく「特別編」なんだからそれぐらいやってくれてもよかった。