『風の少年 〜尾崎豊 永遠の伝説〜』

実在の人物をモデルに映像化したドラマは数あれど、あらゆる意味で難易度は最高レベルと言っていいのではないかと思う企画にナリ様が挑まれるということで、正直期待よりも心配の方が大きかったわけですが、これかなりよかったんじゃない?。顔は全然違うんだけど、違うのに“生き物”として似てる気がした。映像として残ってる人なので言い回しや動きやなんかは”見本“があるわけでナリ様であればある程度まで自分が演じる尾崎豊をホンモノの「尾崎豊」に近づけることはできるだろうとは思ってましたが、街角で佇む姿とか、ふとした表情とか、所々でホンモノと重なる瞬間が結構何度もあって驚いた。須藤さんのオフィスに来てチャカついたりする“稚気”だったり、ラリって公衆電話から意味わからん電話かけてくるエキセントリックさだったり、そういうのはナリ様の引き出しとしてあるだろうとは思ってたけど、『画』としてここまで重なるとは思わなかったわぁ。
そしてなんと言っても歌が!歌をここまで似させてくるとは思わなくて、これは本気で驚愕モンでした。曲によっては全然違うのもあったけど、実際に歌ってるシーンでなくBGMとして流れた曲とか一瞬ホンモノの尾崎?って思ったぐらいだもん。特別ナリ様の声と尾崎の声が似てるとは思わないんでこれ相当頑張ったんだろうなーと。ていうか頑張ってどうにかなるもんなのか!?。ブレスの入れ方とか歌いまわしもかなり似てたし、ライブシーンも映像で何度も見たことがある動きと表情そのもので、“いい意味で”素晴らしい再現ドラマでした。いやはや・・・ナリ様はやっぱすげーなと。