日本語って難しい

昨日たまたま見てたクローズアップ現代NHK)で気になったことがありました。スピードスケートオリンピック代表の加藤選手と長島選手を取り上げてて、ライバル関係にある二人は切磋琢磨しあうことでレベルアップし世界で戦えるようになりました、オリンピックは期待大です、といった内容だったと思うのですが(酒飲みながら会話しつつのながら見状態だったので定かではない)、オリンピックにはもう一人及川選手も出場予定なのね。で、映像の中では及川選手のことには一切触れられなくて、それってどうなのかなぁ?NHK(公共放送)なわけだし・・・とか思いながら見てたわけですが、VTRが終わるとスタジオにコメンテーターとしてオリンピックで解説を勤めるという黒岩敏幸氏が登場し、二人のメダルの可能性に触れた後で「及川選手も怖いですからねー」って言ったのね。
え?「怖い」って誰に対して?と思ったわけです。
もちろん加藤選手と長島選手にとってだということは分かります。二人がお互いを意識し合ってる隙をぬってダークホース的な感じで及川選手が好成績を挙げるかもしれませんよ、という意味での「怖い」ということだろうなってのは分かる。でも黒岩氏は中立の立場でこの場にいるのではないのでしょうか。そういう人が(オリンピックで解説をする人が)日本人選手の存在を「怖い」と発言するのってどうかと思ったわけです。ここは「頼もしい」や「楽しみだ」と表現すべきではないのかと。
そういうつもりでの発言でないことも分かるし、二人にとって「怖い」存在になるということは日本チームにとって結果的にはいいことだってのも分かります。でもなぜだかわたしは聞き流すことが出来ませんでした。最近特にスポーツ中継でこういう『偏り』が目に(耳に)つく気がします。タレント司会者は当然のこと、解説者やアナウンサーだってある意味イチ視聴者なわけだから好きな選手や特別に応援したいと思う選手がいて当たり前だとは思います。この番組での黒岩氏からはそこまでの「思い入れ」みたいなものは感じませんでしたが、それでもそういう発言をなんの気なしにしてしまうわけで、どこに着地したらいいのか分からなくなってきたので強引に締めますが、オリンピックのメイン司会者に選ばれたジャニの三人は自分の発言にいつも以上に気を配り最後まで何事もなくお役目を果たしてくださいということです。超強引(笑)。
同じことを表現するのでも、言い方が違うと受ける印象真逆に聞こえる場合って少なからずありますよね。わたしはそういうつもりで言ったんじゃなくても、予期せぬ受け止められ方をしてしまうことがある。気をつけなければと改めて思いました。