『侍戦隊 シンケンジャー』第三十五幕「十一折神全合体」

特撮好きとしての感想は後ほど書くとして、相葉っちと鯨ちゃんの地上派共演には魂震えました。恐らく見てた人の大半は踊りシーンなげえええええええ!と憤慨したことでしょうが、わたしはその間、二人とも一生懸命練習したんだろうなぁ・・・久々の共演でしかも舞台で踊るだなんて撮影中どんな話したんだろうなぁ・・・とか妄想しながら全力で感極まっておりました。
そして鯨ちゃんのこの一言。

「流ノ介、いつか、戻ってこい」

ダーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(←両目から涙が滝のように流れる音)。


言葉ではなく舞で自分の気持ちを伝える相葉っち。そしてちゃんとその気持ちを受け止める鯨ちゃん。顔を隠しても舞姿で分かってしまうのよね!だって親友でありライバルだから!!。二人の間にあったのが鯨ちゃん新太郎が発したただ一言だけだってところにグッとくるのよおおおおおお><相葉っち流ノ介が流ノ介って言われてるのに最後まで面を取らずに黙って去るってところにググッとくるのよおおおおおおおおおお><。歌舞伎を捨てたと思っていた親友でありライバルが、自分に足りない何かをその身をもって教えてくれた。以前と変わらない、いや進化すらしている親友の舞を見て、親友が決して歌舞伎を捨ててないことを知った。クーーーーーーーーーーーーーッ堪らん!!歌舞伎役者・流ノ介の物語としてももちろんイイんだけど、それを演じる相手が鯨ちゃんってとこが堪らんタマランたまらーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!キャスティングしてくれた東映の人に全裸で感謝します!!!!!。
つーか和服姿の鯨ちゃんのイケメン度は異常な!!鯨ちゃんは着物姿をデフォにすべき!!。


・・・って感動にふるふると打ち震えていたってのに、懸案事項が解決した途端ハイパーテンション状態で現れた流ノ介ってば
「殿ぉっ!お〜待たせいたしましたぁーーーーっ!池波流ノ介、只今推参っ!」
と顔の横で手のひらヒラリとポーズ決めて板歯スマイルキラーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン★ってお前はどこのアイドルだっつーのwwwwwwwwwwwwwwww。流ノ介の気持ちの表れなのかなんなのか、シンケンブルーの変身バンク水しぶきがばっしゃばっしゃ上がっててどえらいカッコいい!!w。
で、前半散々みんなに心配かけた挙句ショドウフォンも取り返してもらったってのに、謝りもせずお礼も言わず(戦闘中だからってことにしておくけどさー)、一人ノッリノリで合体しようよねぇねぇ殿おおおおおお!っておねだりするとかまじうぜええええええええええええええええ(笑)。「殿ぉー!例のディスクを!!いけますって早くっ!やつをー!あああああーっ!」と一人大興奮する流ノ介の勢いに押された殿の
「分かった!やるから落ち着け!」
ってこれちょうモエスウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ><。流ノ介を宥める殿は殿じゃないけどwモエた!全力でモエた!!。
で、
「どうせいつかは使うんだしな」
「そうですっ!こういうのは勢いですっ!」
って勝手にディスク回すなー!(笑)馬鹿wwwww流ノ介ほんっと馬鹿wwwwwww。
ラストシーンは美しかったなぁ。共に立つはずだった舞台を友に託し、侍として共に戦う仲間の元へ戻る流ノ介。殿たちが待っているのが雑踏の中で、それは新太郎が立つ、流ノ介が立つはずだった華やかな舞台上とは云わば真逆。でも流ノ介はそんな中でキラッキラの笑顔を浮かべるんだよね。これが殿とともに生きる現在(と書いていまと読む)の流ノ介の舞台なんだよね。鯨ちゃんもいいけど、やっぱり流ノ介は殿の隣が似合うと思いました!(結局それw)。はーっ、久々に楽しかったです★。
ていうか殿髪切った?。


でさぁ・・・ハオーだけどさぁ・・・なにあれ?ビジュアルは酷いし侍だってのにまた必殺技がビームだってのもガッカリすぎだけど、全合体に至る過程でカタルシスゼロってどういうこと?。基本ぶっつけ本番!タイプの寿司屋ですら安全性を考えて躊躇してた全合体を試してみる理由がさっぱり理解できなかったわ。だってあのアヤカシ二の目が本当の姿とか言うぐらいだから高層ビルとか一口で食っちゃうのかと思いきや、単に強力な盾を持ってて防御力が強いってだけでさ、その盾も全方位に向いていてどこから攻撃しても一切通用しないとかそういうものならともかく見た感じとしては一方向にしか向いてなかったよね?。シンケンジャーって確かロボいっぱいいたよね?とりあえず全ロボ投入して四方囲んで攻撃してみたらどうかなと思ったんだけど。多分背後からの攻撃とかそれなりに通用したと思うよ。そこでこのところあんまりつかってないイカちゃんバスターを試してみてもよかったんじゃないかと思うよ。他にも試せるプランがいくつかあるってのに、あの場で全合体を試すってのは理由として弱い・・・どころかおかしくないですか?と。寿司屋だっけ?牛折神の力舐めんなよとか言ってたと思うんだけど、牛折神確保にあたってあれだけの惨事引き起こしたこと忘れちゃったのかと。下手したらあれ以上の大惨事を『街中で』引き起こすかもしれないってのに、それを『ノリで』やるってのはどうかと思います。正直あの時の流ノ介は久々に舞台で友と踊った高揚感からくる壮絶なハイテンション状態で、『人々を守るために戦ってる』って意識はゼロだったと思うわ。それを止めない殿も殿です。モエたけどさ。
それに、流ノ介がショドウフォンを失くすってのも果たして今回の話の中で必要だったか?と思う。流ノ介を新太郎の元へ向かわせるために強引に背中を押す何らかのキッカケが必要だったってことは分かります。そのために“変身できない”という設定を用意しようとしたところまでは理解できます。そのために“変身アイテムをなくした”ってのはこれ以上ない理由だとも思う。でも流ノ介がショドウフォンを失くしたことについて全く気にしてる素振りがないってのはどうかと思ったなぁ。いくら歌舞伎公演と新太郎のことで頭が一杯であったとしても。前回の茉子さんエピでも思ったけど、これも「この時期に」やる話かなーと思うんだよなぁ。舞台中に飛び出してきただけでなくやりたかった舞台(きっと二人でやりたいといい続けていたのだろう)のこともあるわけだから、流ノ介が歌舞伎の世界に想いを残してるのは当然だよね。でも殿に命を預けると決めた今は、流ノ介にとってはシンケンジャー>歌舞伎であると思うのよ。未練を振り切った末に選んだ道が殿と戦うことだったと思うのね。でも流ノ介だってまだまだ未熟な若者なわけで、これまではそのつもりでいたけどいざ公演日が近くなると抑えていた想いが覚悟してた以上に強く出てしまったってことはありえることだとも思うけど、だからと言って、シンケンジャーにとって一番重要なアイテムと言えるショドウフォンを失くしたという事実をその想いが上回るとはちょっと思えないというか思いたくなかったなぁ。だって食われたんだよ?普通に考えて戻ってくるとは思えないじゃん。となると流ノ介は現時点ではシンケンジャーにはなれないわけで、それこそ流ノ介のこれまでを思うに切腹騒動になってもおかしくないぐらいの失態だと思うのね。じゃあ何のために歌舞伎を捨てたんだってな話になるじゃないか。殿たちがどうやって取り戻すか相談してるって分かってるのに舞台のことで頭いっぱいで屋敷にも戻らないとかいくらなんでも流ノ介らしくなさすぎる。馬鹿でウザくて空気読めないけど殿が最も侍として信頼してるのが流ノ介なんじゃないのかよと。舞台のことが気がかりなあまり戦いの場でも上の空でらしからぬミスを連発した流ノ介に殿が「今のお前は使い物にならない。足手まといになるだけだから戦いに参加するな」とビシっと言い、流ノ介は殿の言葉の裏に「時間をやるから心残りを解決してこい」って意味があることをちゃんと理解した上で「申し訳ございません」と誤り新太郎の元へ向かい、解決しましたーっ!ってハイテンションで戻ってくるって展開でも別に問題なかったと思うんだけど。流ノ介が個人的な問題で悩む→解決→その勢いで全合体 という大筋はいいとして(勢い合体はよくないけど)、そこにショドウフォン紛失を絡めたから結果として激しい違和感を覚えることになってしまったと思うのよね。ショドウフォン失くした上にみんなに取り戻してもらって自分はなんにもしなかったくせに調子に乗って危険な合体を無理やりやろうとするとか結構な勢いで最低だろうと。なにが「侍たる者、備えあれば憂い無し」なのかと。お前はまず全員に土下座で謝れと。わたしの大好きな流さんは空気読めないけどこんな子じゃないってばー!。
てかさ、シンケンジャーってどれだけ秘密の存在というか、素性を明かしてはならないってことになってるんだろうね?。家族や友人と距離を置かねばならない理由はそういう人達を危険に晒さないためであって、別にシンケンジャーとして戦ってること自体を隠す必要ってないように思うんだけど。それに殿の家出回で父親を外道衆に殺された子供が出てたぐらいだし、シンケンジャー世界の人々は自分たちを守るために『侍』が『化け物』と戦ってくれているということぐらいは理解してるんだよね?。不用意に素性を明かすといろいろと具合悪いことにはなりそうだけどさ、今回の新太郎ぐらいにはコレコレこういう事情で舞台に出ることはできなくなったって説明しても構わなくないか?。新太郎の誤解は解けたけど、それ以外の歌舞伎界の人達は流ノ介のことを『舞台の途中で遁走した無責任な奴』と思ってるってことでしょう?そんな状態で「いつか戻れる晴れ舞台」って言われても戻れるわけねーじゃん(笑)と思うよなw。それを言ったら先週茉子さん母が今もまだ車椅子状態であるというその後のシンケンジャーの厳しさを描いておきながらこの楽観的な締めってどうなん(笑)なんだけどさw。
あとも一つ気になったのは、強い奴フェチの十臓さんがシンケンレッドがスーパー化したことになんの反応も見せなかったことね。あの人裏正持ってないと強さ大好きスイッチ入らない人なの?w。



・・・というモロモロの不満はキャラデコCMで全部吹っ飛びました!!
「いいか、侍たるもの、クリスマスならばキャラデコだぁっ!」
「今年のクリスマスは(人差し指ビシィッ!) キャラデコクリスマスで、天下統一!!」
なにこの流ノ介に負けず劣らずハイテンションな殿wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww。
背後で無言でクリスマス会を盛り上げる黒子ちゃんの気持ちを思うと泣けるわw。