『銭ゲバ』第7話

今回ばかりはなぜわたしはこんなものを見ているのだろうか・・・と本気で思ってしまいました。見終わった後ものすごく疲れるし気分は落ちるし。
茜が可哀想すぎる・・・・・・。自分の存在を「どうでもいい」と言い切った風太郎にたいして茜が出来る最後のこと・・・というか、わたしが死んでも「どうでもいい」って言える?って愛する人への茜からの最後の問いかけだったんじゃないかと思う。足を投げ出しなんの表情も浮かんでなかった風太郎の目にはぶら下がってる茜が映っているのかそれともいないのか、知るのが怖いけどでも楽しみだったりもするのよね・・・。
風太郎を間に挟んで緑と茜は対象的だよな。茜は“風太郎さんがお金のために自分に近づいてきたのだとしても、風太郎さんが何をしてようともそんなの関係ない。だって愛してるから”と言うけど、それってある意味自己満足と言えると思うんだよね。風太郎という人間を理解してない、理解しようともせずに自分の理想というか“風太郎さんを愛する自分”で満足しちゃってるのだと思う。だから自分から風太郎さんのために自ら死を選んだということも、もしかしたら茜にとっては幸せとすら言えるのかもしれない。反対に緑は風太郎を憎むために風太郎という人間を知ろうとする・・・・・・どちらがいいとか悪いとかではなくて、ベクトルは逆なんだけど二人とも風太郎という男に固執してる・・・と言えるのかなぁなんて思った。そういう意味でも風太郎は罪な男だよほんと。

これまで十数年間風太郎を追い続けた刑事の執念も信念も結局は金の前では無駄な時間でしかなかったわけだし、やっぱり銭ズラ・・・ってことになるのかなぁ。でもこれで奥さんの命が助かったとしても、刑事はもうこれまでのようには奥さんと子供に接することはできないだろうし、金って何なんだろうな。風太郎の情報を警官に売ろうとしたホームレスのオッサン(品川徹さんやっぱすごいわ)もひどいしなぁ・・・。はるちゃんも結局金で転んだみたいだし(もしかしたら初めて?茜に「ありがとう」と言われてとても嬉しそうだったはるちゃんが茜の死を知ったら苦しむだろうなぁ・・・)、残る砦はついに仮面外した風太郎を見てしまった伊豆屋の人たちと、先輩が(恐らく何の説明もなく)やめてしまったイケメン刑事・菅田か・・・。伊豆屋はまだなにかあるだろうけど菅田は果たしてこの後出番らしきものがあるのだろうか・・・・・・。

そしてやはり桔平父ちゃんの存在感はおかしいってw。両方の意味でおかしいよなw。「女王様キャラ?」とかまじムカつくwww。あと10億もってるくせにコンビニでお釣りはきっちりと貰う(せかす)のも当たり前っちゃ当たり前なんだけどこの父ちゃんがやると心底ムカつくわw。でも、相当重いだろうにわざわざ10億持ち歩いてるのって、この金目当てに誰かに殺してもらいたいと思ってるのかなぁ。母親に似たホームレスが100万?200万??それぐらいの金のために殺されたのとリンクしてるのかなって。10億あっても父ちゃん全然楽しそうじゃないんだもの。でさ、金持ってるからっておべんちゃらで擦り寄ってくる田舎者どもにコンプレックス丸出しの悪態ついてたけど、あれって根っこの部分は風太郎とまんま一緒よね・・・。風太郎が朝食の場でこれまで自分がしてきたことを茶化した口調で緑と茜に言ってきかせるその言いっぷりもまるで父ちゃんのようだったし、やっぱこの二人は親子・・・なんだなぁ。
でも、少なくとも風太郎が8歳の時までは二人ともこんな風じゃなかったんだよね・・・・・・って思うと、結局人を変えてしまうのは金だ・・・ってことになるのかな・・・。はぁーっ金ってなんだろうね。