「獣を心に感じ、獣の力を手にする拳法、獣拳。獣拳には相対する二つの流派があった。一つ、正義の獣拳・激獣拳ビーストアーツ。一つ、邪悪な獣拳・臨獣殿・アクガタ。二つの流派が一つに還り、最後の戦いが今、はじまる」
最後のOPナレーションからOP曲カットの流れは鳥肌がたった。理央さまたちがパワーアップして幻獣殿になってもOP映像どころかナレーションすらずっと変わらないことにやる気ねーのかよ!とムカっとした時もありましたが、全部この瞬間のためのこと、計算された上でのことだったんだって、なんかもうこれ聞いた瞬間ブワーっと涙がこみ上げたよ・・・。幻獣殿ってのはロンが勝手に言ってることであって、最初から最後まで激獣拳と臨獣殿という袂を分かった二つの流派が一つになる物語として描ききったんだなーって。ジャンレツランがスーパー化しなかったし、ロボは出なかったし、ゴウ兄さんケン+拳聖に至っては雁首揃えて時間稼ぎするだけってバトル的には地味っちゃ地味な最終回だったんだけど、それがみんな役割をきっちり果たしたというか、自分がやるべきこと出来ることをキッチリ弁えてるところが拳法家らしいというか(拳聖はあんまり褒めたくないけどw)、最初からずっと戦い続けた三人を信じて任せたってのはすごくいい展開だったと思う。三人の流れるようなアクションはかなりよかったし、全ての臨技を授けられたものの最初は扱い切れない三人を、臨獣殿(のまぼろし)へ、そして三拳魔の元へ導くのが理央さまとメレ様ってのも自然かつ熱い流れでほんとよかったと思う。理央さまとメレ様が喋らなかったのもよかった。三拳魔までが臨獣殿であって、本来の戦いは三拳魔までであって、ロンや双獣士との戦いは理央さまとメレ様が動き始めたせいもあって確かにその辺りから面白くなったんだけど、激獣拳サイドにとってはいわば横道に逸れただけ(巻き込まれただけ)・・・だったんだよな。だから最後の最後に三拳魔から臨技の使い方=慟哭丸の出し方を教えてもらうことで本当の意味で臨獣殿と激獣拳が融合、子供らしい言い方で言ったら仲直りできたんだなってのがよく分かったし、最初の頃からすると考えられないほど丁寧で綺麗な流れだったと思う。まぁ正直なところこういう結末にしたことで結局全編通して 理央さまメレ様>>>>>レツラン 臨技>>>>>激技 だった印象は否めないけどw。あとあと素顔での全員名乗りがなかったのがものっそい残念だったけど!!!(ズッキーの素顔名乗りだけを楽しみに耐えた時期もありました・・・)。
で、戦いの後のエピローグがこれまたまた良かった。まず戦いの直後、みんなで肩組んで輪になってキャイキャイやってる時(すっごい可愛かったw)に「お前ら、みんな、サイコーだ!!」って言いながら泣くゴウ兄さんねwwwもうなんて可愛い人なんだゴウ兄さんwww。登場直後のあの一匹狼気取ったツンツンゴウ兄さんに今のこの姿を見せてやりたいw。そんでもってサメと象はロン玉でビリヤードすんなwwwwwwゴリラは食うなwwwwwwwwwほんっと拳聖はロクなことしないなw。まぁ胡麻団子と間違って食っちゃったゴリラはともかくサメと象は拳聖の中では実は一番ダークそうな気がしなくもないからここぞとばかりにロンに仕返ししたんだろうけどw。
レツとランに弟子ができ、それぞれ「マスター」と呼ばれるようになってるのもホッコリだわ。あんな小っちゃい子供に突きを1000回させる鬼師匠ランに対して自分の華麗なるファンタスティックテクニックを披露し女子どもを「ジュワ〜ン」とさせてるレツが対照的でバロスw。ってかジャンよりレツのが(スクラッチ内における)将来性があると見込んだからか、いつのまにかレツに乗り換えて色目使ってるなつめキィイイイイイイ!あんたちょっと離れなさいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!ってテレビに向かって叫んだわたしまじ自重しろw。獣拳を教える旅に出るというジャンに「もう、ジャンも兄さんも勝手なことばかりするんだからー。ボクが留守を守ってるからできるんだからねっ!感謝しろよなっ!!」って不貞腐れるレツまじきゃわああああああああああああああ!!!ほんとレツはカッコよくなったよなー。元々ジャン役の鈴木裕樹くんが好きだったのもあったから比べちゃってスタート時のレツに対する期待度は限りなく最底辺だったことを思うとレツのオトコマエ度レベルアップたるや(わたしの中で)近年の戦隊でNO.1かも。
ジャンとレツとランのゲキチェンジャーを合わせたら綺麗な三角形=トライアングルになるってのもよかったなぁ。絆というかねー、ゲキチェンジャーを嵌めてる限りあの子らはこの先何があっても魂で繋がってんだなーってしみじみしたわー。
そんでそんでいっちばんのモエポイントは、旅の行き先は「風任せ、バエ任せ」なゴウ兄さんとバエですよ!!!ゴウ兄さんとバエの友情回は中島さん脚本ってのもあって中盤のベスト回だと思ってるんで、ほんと嬉しいラストw。多分ねー、バエはずっとメレ様とともに生きてきたから基本1人じゃいられないと思うんだよね。そんなバエにとってゴウ兄さんは新たなる相方的な存在になるんだろうし、ゴウ兄さんはバエと自分の知らない理央さまの話をしながら旅をすることによって失った時間を取り戻すんだろうなーって。うおー、二人旅の道中に起きる珍騒動をスピンオフで見てえええええw。
ゴウ兄さんとジャンが道の途中でとりあえずの別れの挨拶をして、1人真っ直ぐな道を力強くズンズンと歩くジャンの背中にED曲が被さり「漢堂ジャン/ゲキレッド 鈴木裕樹」って文字を見た瞬間は感慨深かったなぁ。じーんとした。好きな役者がレッドをやるからと期待が大きかった分10話あたりで今回の戦隊酷いな・・・って認めるしかなかったときはこの先どうなっちゃうんだろう・・・って真剣にへこんだし、特オタ友達からボロクソ言われても言い返せなくて涙目になったりもしたし、ズッキーが頑張ってんだからわたしも頑張って見ないと!!という義務感だけで見た時期もあったりとほんっとにつまんない期間があったから終わりよければ全てよしってわけにはさすがにいかないけど、でも終盤ありえない勢いで上げてきたし、結果的にはまぁまぁいい戦隊だったと言えると思う。ED曲が流れ終わった最後の最後に理央さまの後を継ぐかもしれない少年(しかもちょっと理央さまに雰囲気似てるしw)を出したことで、未来へ繋がる可能性を感じる明るく前向きで気持ちのいい最終回になったし、無事になんとか満足いく着地ができて本当によかったなと心から思う。少なくともわたしにとっては好きな戦隊として記憶に残るよ。
何度も書いてますが質も内容もとんでもなく厳しい時期があったし、同時期に放送してた電王があまりにも異色すぎたせいでその煽りをくったところは少なからずあったと思うし恵まれた戦隊とは言えないと思うけど、前述の通りレツの成長っぷりは目を見張るものがあったし、なんと言っても理央メレロンの敵サイドはほんっとに良かったと思う。こうやってゲキレンジャーが有終の美を飾れたのは敵サイドの頑張りが大きかったと思うわ。特にメレ様は着ぐるみじゃない人間体でここまで魅力的な敵キャラになったってのはかなり嬉しい驚きだった。ほんとにみんな大好きで、こんなにも万遍なくみんな大好きって思える戦隊も珍しいw(逆に言えば突出した個性に欠けるってことかもしれないけど)。このクラスの子って今業界的に飽和状態なところがあると思うし、これから先どんな活動場所が与えられるか分からないけど(BLとかな・・・・・・侑斗・・・・・・)、ゲキレンメンバー、特にレツゴウ兄弟はこの先も全力で応援していきたいなと思います!・・・・・・とか言いながらつい最近までゴウ兄さんの本名知らなかったんだけどwww。
1年間お疲れ様でした。これからもっともっと頑張ってくれることを期待します!
レッドのバトンタッチ、毎年結構感動というか魂震えちゃうんだけど、今回は頑張れよーってぴょんぴょん飛び跳ねるゲキレッドにタッチされて猛ダッシュで走ってくゴーオンレッドという忙しなさっぷりに笑っちゃったw。余韻台無しw。