石田 衣良『Gボーイズ冬戦争』

一人淋しく死を選んだ老女が原因で振り込め詐欺グループからの脱退を決意した男の話「要町テレフォンマン」、リトグラフを売りつける美女に恋した冴えない男の恋の話「詐欺師のヴィーナス」、自分を取り巻く何もかもから逃げ出したくなり両親と祖母が眠る家に火をつけた13歳の少年の話「バーン・ダウン・ザ・ハウス」、マコトとキングの友情の話「Gボーイズ冬戦争」。
いい加減このシリーズもマンネリというか惰性でしかないよなぁ・・・と思ったところで俺たちのキング(Gボーイズ)をタイトルに持ってくるとはさすがイラたん、商売上手だなー。キングには無条件降伏ですからね。キング命(真顔で)。
まぁキングはいつでもどこでもどんなときでも素敵なわけですが、今回も4つの物語の中で順番に“春・夏・秋・冬”と季節が描かれてまして、この1冊で1年の月日が流れてるんだよな・・・そりゃマコトもキングも歳とるよなぁ・・・。二人とももう23?24?25?とかそれぐらいでしょ。これまではさほど気にならなかったんだけど、今回はキングやマコトが「ガキども」とか言う(思う)たびになんか違和感を感じたんだよな。これまでは同じ目線というか、仲間に対する親愛の情をこめての「ガキども」呼びだって違和感なく思えたんだけど、今回は上目線というか、大人が子供を「ガキ」と呼ぶのに近いような気がしたんだよなぁ。何度も言いますがそれでもキングが素敵なのは間違いないんだけど。ただもうちょっとこの設定のままでは限界に近づいてるというか、キングほどの人だったらいつまでも池袋でガキを相手にしてるだけじゃなくもっと何かできるだろうと思うわけで、それでも池袋でガキの王でいつづけるのがキングらしいとも言えるんだけどでも、そろそろキングを次のステージに上げてよイラたん!影からの誘いはキングの今後への伏線・・・だったらいいなぁ。マコトはそのままでいいです(笑)。