笹本 稜平『マングースの尻尾』

マングースの尻尾

マングースの尻尾

DGSE(フランス対外保安総局)の大物工作員マングースと、会社から横領罪で告訴された元商社マンで現在は武器商人の戸崎真人との世界を股にかけたサバイバル・ゲーム。生き残るのはどちらだ?


DGSEとかMI5(英国保安局)とか傭兵会社とか武器商人とか、そういう世界が実際にあるんだろうし非現実的ということでもないのだろうけど、西ヨーロッパ随一の武器商人や世界中の傭兵会社から引く手数多のやり手の戦士が日本人となると、やっぱり非現実的に思えてしまう。特別な訓練を積んだわけでもなさそうな武器商人の主人公が、銃をバンバンぶっ放してダイ・ハードばりの大活躍というわけではなく、毎回毎回危機一髪のところで助けが入るという形なので、都合よすぎて笑っちゃうけどまぁ許せるかな。
主人公とマングースの因縁がそれほどのもんだと思えない上に、肝心のアクションは連作短編集のような形なもんで、小粒でぶった切られたような感じ。物足りなさすぎ。