- 作者: マイクル・コナリー,古沢嘉通
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/09/15
- メディア: 文庫
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警察を辞めた主人公が、訳あって自分の手から取り上げられてしまった未解決事件を、趣味(と言っていいと思う)で調査するという形。ん?どっかで聞いたようなパターンだな・・・って一緒にすんな!て怒られそう。誰にだか分かんないけど。
シリーズ物だということを抜きにしても二転三転するストーリーにはグイグイ引き込まれるし、結末に至る過程も強引ではなく自然。この人も悪い人だったのか・・・と明かされた瞬間の気分はまさにorz。
主人公はマッチョでも不死身でもなく(許容範囲内)、無意味にカッコつけるわけでもなく、ただちょっと正義感が強くて、自分の行動に自分が納得できる理由さえ(自分で)与えられればなんでもやってしまうという周りからしてみれば軽く迷惑な感じがしなくもないですが、でも魅力的なオッサン。初めてこのシリーズを読んだわけで、この物語以前の、この人が生きてきた時間を何1つ知らない私なのに、ラストシーンは胸が熱くなってしまった。シリーズを追い続けてる人はこの何十倍も思うところがあるんだろうなぁーと思うと、順番に読むべきだったーと本気で後悔。
シリーズ刊行順に読んだ後、再びコレを読んだ時にどんな気持ちになるか今から楽しみ。