- 作者: 東直己
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/12/21
- メディア: 単行本
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内容は畝原シリーズの焼き直しのような気がしなくもないですが、語り口も舞台も異なるのでまぁいいか・・・といった感じ。そしてやはり警察嫌いは無駄に熱くアピール。
ストーリーは定番なんだけど、起承転結の転の部分がちょっと笑える。主人公と同時に(えぇぇぇぇぇぇ!)てなりました。なんでそこでそいつが出てくるよー!って。一応の伏線は張ってあるわけですが、それでも(えぇぇぇぇぇぇ!)だった。主人公の教師を筆頭に、フリーライター、教師と肉体関係を持っている教え子の女子生徒(失踪女子生徒の親友)、退学した元教え子で、見た目はワルだが結構素直で熱い男子高生(失踪女子生徒の彼氏)それぞれ分かりやすい個性の持ち主で、特にフリーライターはちょっとスゴイ。ストーリーの定番さをフリーライターの背景というか属性?と男子高生との緊迫感のないやり取りが救ってくれます。
同じようなテーマなのに畝原シリーズの重苦しい読後感とは正反対で、書き方によってこんなにも違うんだなぁと、それがなんだか面白かった。