- 作者: 黒武洋
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2005/09/21
- メディア: 単行本
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私の数多有る好物の1つに、女子高生が魔物をぶった切る(制服で闘う女子高生)というシチュエーションがあります。この作家に対しては、アイデア“には”素晴らしいものがあると思っているので、もしかすると新しいパターンの闘う女子高生物語が読めるのではないか!?とちょっとだけ期待しつつ読みました。唯一褒められる要素であるアイデアは、少女達の誕生の秘密であったり、超能力?な力だったり霊能力?な力だったり、アイデアと言えるほど新しいものではないけれど、でもやっぱりそれなりに面白そうな感じではある。あるんだけど、それ以外が駄目なんだよな。バトルの描写は迫力ないし、3人の女の子のキャラは良い子悪い子普通の子の定型にすっぽり収まってるだけで、個性も魅力も感じられない。そのくせ無駄な描写はわんさかあるんだよな。風呂敷広げまくったわりには終わってねー!ってなラストなもんで、もしかするとこれは壮大な物語の序章で、無駄だと思ったものは全て伏線なのかもしれないけど。この先続きが出るのか分かりませんが、もし新たな闘う女子高生が登場するのであれば、セーラー服でお願いします。女子高生が3人もいて、セーラー服が出ないなんて納得できませんよ。