劇団演技者。『家が遠い』第3話 原作・脚本 前田司郎(五反田団)

なんだよなんだよ、中学生の分際でドロドロした恋愛模様描いてんじゃねーぞ!ってな展開になってまいりました。そのくせ会話のレベルはものっそい低いのね。「俺、社長になってハーゲるっ」「おーれもっ」「じゃあおれ産婦人科の医者になる」とかさ、「ナマ」って付けるとなんかエロくね?とかさ、中3の会話じゃないでしょ。小学校低学年レベルでしょ。その会話が似合っちゃうあの3人ってどうなのよ?
今回は結構重要なセリフを喋ってた久米ことマッスーですが、なんかかなり良かった。ていうか一人だけ兄さんだった。「そういう恋とかいっぱい経験してさ、詩を書くときにそれを思い出して、素敵な言葉になるんだよ(セリフ曖昧)」とかなんとか言っちゃって、さっきまで「生ってエロくね?」とか言ってた子と同一人物だなんて思えません。表情もなかなかよかったし、マッスーったらやればできるじゃないか。んでも階段の上から映した顔は普通に豚ちゃんでしたけど。
木田役の草野も、トミーの姉ちゃんにビデオと本のこと聞かれてうろたえるシーンとか、高山さんを蔑ろにする小島に文句言うシーンとか、ほんと自然でいいよなぁ。役がオイシイってのもあるけど、この仕事で一番株上げるのは草野でしょ。

でもまぁ今回一番おいしかったのは“自分がかっこいいと思ってるバカ”小島のヘン顔ですけど。その前のシーンの、階段を宝塚のごとく気取りながら昇りキメキメ顔で長セリフを言うところから既に面白かったんだけど、あれは反則。ビール飲みながら見た俺は見事に気管に入れてしまってしばらく息ができなくなりました。クソッ。シゲにこんな大ネタがあったとは・・・。すかしっぺとかさ、セクシャルハラスメ〜ントとかさ、セリフ回しが3人の中で抜群にヘタクソな分、ネタでカバーってなんかズルいわ。

もう来週で最終回か。どういう話なんだかいまだによく分かってない気がするんだけど、マンションの上から見下ろしてるオッサンとかどうにかなるんだろうか?