牧野 修『記憶の食卓』

記憶の食卓

記憶の食卓

名簿屋に勤める折原は、日々持ち込まれる名簿の中に自分の情報が掲載されているものを見つける。表紙のないその名簿は用途も持ち込まれた経路も不明なのだが、凄惨な連続殺人事件の被害者がその名簿に載っていたことに気がついた折原は愕然とする。自分も狙われているのだろうか。折原は同僚の力を借り事件を追い始めるが、不審ないたずら電話に悩まされ、やがてあいまいな記憶が甦り始める。

個人情報という現代らしいアイテムを取り入れたモダンホラーかと思いきや、カニバリズム全開でしたー。大好き。擬音とか雰囲気に頼らず、いい意味で何の捻りもないストレートなホラーでございます。まぁもっとぐっちょりねっちょりしてるほうが好みなんだけど。オチは結構シュール。つーかSF。つーか電波。帯を見ればどんな感じなのか想像つくと思うけど、表紙のブタさんに釣られて読んだら危険です。
ブタさんといえば、ボーシ屋が話す狐の紳士の話が興味深いモー。