笹本 稜平『極点飛行』

極点飛行

極点飛行

ジャンボ機の着陸に失敗し職を失い、現在は南極を拠点に活動しているパイロット桐村彬。アイスマンと呼ばれる南極オタクの大金持ちにスカウトされ専属パイロットとなった彬は、アイスマンとその姪のナオミが隠す秘密を探ろうとするうち、驚くべき陰謀に巻き込まれることに。厳寒の南極に封印された黄金伝説。死闘の果ての勝者は誰だ!?

とにかく壮大です。ロマンはあるけど「んなアホなー」。裏切り物は誰だ!?とかそういう感じで、二転三転しまくりのドンパチ(古い言い方)しまくり。主人公は、特別な訓練も受けてない一般人なのに、愛する女を守るため例え火の中水の中、どんなに危険な目にあっても危機一髪で助かります。定番です。キーワードは旧ナチスと南極。どっちもそれほど興味も知識もないもんで私にとっては単なる舞台装置。人間関係なら分かるかと思えば、彬とナオミを除いて全員外人なもんで、誰が誰だか掴みきれなくて(名前カタカナだし)何度も人物一覧を参照しました。似たような名前の人が多いんだもん。アクションシーンは、局面局面では面白いんだけど、ブツ切れというか飛行機に乗って行って闘ってまた乗って帰ってくる、その繰り返しでなんかテンポが悪い。そしてやっぱりラストはアッサリ終了。うーん、物足りない。