『汚れた舌』第8話

千夏母がアッサリ死んでビックリ。しかも千夏に恨みつらみだけ残して。ストレスによる心筋梗塞ってなことですが、ス、ストレス!?あんだけ悪口言いまくって、横一列に並んでの会食でも好き勝手なこといい散らかしてたくせにストレスかぁ・・・。というか娘が仇敵と付き合ってたというショックが響いてたのは分かるけどさ、「犯罪者」言われてショック死て・・・・・・。アンタ散々娘に「刺せ!殺せ」ゆーてましたやん。犯罪者になる覚悟の上じゃなかったんかい。最期まで言動と行動が一致しない人だったわ。会食シーンは予想以上にカオスな空気。あの座り順はおそらく弘子さんが決めたんじゃないかと思うんだけど、さすがの並び。
さっきまで一緒に食事してたとはいえ、耕平でなく弘子さんに母親の死を知らせるのってなんか唐突(家の電話じゃなくって、弘子さんの携帯に見えた)。白川に報告するだけで精一杯ぐらいの状態に見えたし、あの状況で杏梨に気を使ったとは思えん。どれほど親密になったか知らんけどあの二人が葬式仕切るのはやっぱり変でしょ。「私が枕飯とか用意するから」とか弘子さんゆーてましたよ。お葬式も侘しい雰囲気を出そうとしてるのは分かるんだけどさ、まるでコント並みの演出。お坊さんもいなかったし、ショボすぎでしょ。千夏は一応店出してるわけだし、花屋組合の人とかさ、周りのお店の人とかさ、あとはアパートの人とかさ、いくらなんでも千夏だけってことはなくないかい?と思った。まぁそれもこれも杏梨の「しょぼい葬式(もっとお上品な言葉だったけど)」って一言を際立たせるためなんだろうけど。それにしてもこの時の杏梨は酷いな。その前に千夏が耕平に向かって「母さんにも白川にも耕平にも嘘をついていて、悪いことをした。バチがあたったんだ」みたいなことを言ってて、お前杏梨に対しては悪いと思ってないのかよ!と思ったわけでして(確か結婚式の二次会から菜の花畑へワープした杏梨を見て「肉体関係さえなければごまかせる」とかなんとか思ってたような気がするのですが)、杏梨の千夏に対する憎しみって一方通行なんだなぁ、ちょっと可哀想だなぁとか思ったりしたのですが、いくら夫の浮気相手(しかも現時点では確証のない、疑惑の段階)だとしても、葬式の大きさを侮蔑するようなことをあの場で言ってしまう杏梨という人は、育ちはいいかもしれないけれど人間的には非常に未熟な人なんだなーと思った。それを咎めない耕平も耕平だけど。
逆に千夏母が死んでからの弘子さんは、杏梨に対するあてつけとかを抜きにして、父親を亡くした経験を持つ友人として心から手伝いをしてくれたように見えた。今回弘子さんの毒がほとんどなくってつまんなかったのですが、白川に対して自らのトラウマを告げる弘子さんはよかった。白川に杏梨を重ね、杏梨と同じことを言った白川に対し恨みの深さを伝え、そしてどんなに悔やもうが、許してなんかやらないという意味をこめた壮絶な笑顔で、よからぬネタが閃いた!なニヤリ弘子さんもいいけど、こういう弘子さんもまたステキ。
喪服姿もかわいらしいみっちゃんは、今回もびっみょーな二枚舌具合。10万でスパイになれ言われて即OKにはワロタ。もう光哉はこのまんまで終わりそうだな。こっから杏梨とどうこうなっても収拾つかないだろうし。誰にでもいい顔しつつ大人が争いあうのをニヤニヤしながら高みの見物ってなある意味一番イヤな奴ってことなんだろうな。クソー、エロシーン期待したのに!!
で、白川。今回の白川は大人の対応なんだか身勝手なんだかよくわかんなかった。遺体の前で愛だのなんだの言えないとか言ってたけど、だったら来んなよと。自己満足のためだけにいちいち「思いを背負って生きていきます」とか言いに来んなよと。そんでもって「俺は待ってるぞ(めっさ力強く)」とか言っときながら「結婚はできない。へへっ」ってさーどういうことよー!!女馬鹿にしてない?今の千夏は現実から逃げたくて「結婚したい」って言ってる、一時の感情でこれまでの自分を否定するようなことをするんじゃないと諭す意味ならいいけどさ、あれって単なる“結婚しないポリシーだから”的な言い方に聞こえた。あれが白川の“舌の剣”なんだろうけど、もうちょっと言い方考えたれやオッサンと思った。
まぁ憤慨しつつも、あまりにも飯島直子の演技が下手だったので、同情率はかなり低かったのですけど。下手といえば加藤も。この二人は特にシリアスシーンになると致命的な下手っぷり。今更だけど、この二人が別のキャスティングだったらなーと思わずにはいられません。あ、でもコンビニでニッコリする千夏は背筋凍る(大げさ)笑顔で良かった。あれだ。飯島直子はセリフ言わなきゃいいんだな。
ところで、相変わらず苺食いまくり(今回はベットの中まで持ち込んでました)の杏梨ですが、えーっと、アコちゃんは?
来週は2時間ドラマ!?な断崖絶壁シーンが楽しみです。