『最高の人生の終わり方〜エンディングプランナー』第9話・最終話

井原兄妹が健兄ちゃんのために複雑な思いを飲み込んで母親に“うちに来てください”と言うのは結構よかったんだけど、お弁当買いに行ってて結局息子の死に目(死ぬ瞬間)に立ち会えなかった母ちゃん気の毒だなぁ・・・・・・。お弁当にしよっか?とか言うからてっきり作ってきたのかと思いきや、周囲に店なんて全く見えないのに「買ってくるわね」ってなぁ・・・・・・。そこはまぁドラマ的に母と息子よりも兄弟(兄妹)を優先させるってか、母親の目を通して健兄ちゃんの周りで嘆く弟と妹たちってのを見せたかったってのは分からんでもないんだけどさ、だったら父親が死んで頼れる兄貴も死んでこれからは真人を中心にして兄妹で井原屋をやっていくんだろうなってことを見せるために、健兄ちゃんの葬式を準備する兄妹をしっかりと見せるべきだと思うんだけど。健兄ちゃんが死んだ次の瞬間葬式でスピーチしてる真人って端折りすぎやろ。
健兄ちゃんの死から葬式までを前半でちゃっちゃか終わらせたのは岩田さんと優樹が関わった事件の真相解明をするためなんだけど、そっちも相当酷かった。優樹が真犯人に辿り着くまではあんなもんでいいとしても塩見さん演じる刑事が違法カジノで借金作ってそのオーナーだっけ?である娘の旦那の母親を殺し、それを知った仲良しの刑事を殺し、もうすぐ子供が生まれる新婚の部下を殺し・・・って間違いなく死刑だろこれ。保身目的で殺した先輩が自分の隣に“いる”と知り、刑事としての誇りとか信念とか、そういうものの象徴なのであろうアイリッシュコーヒーの生クリーム口の周りにくっつけながら「この味をどうして忘れてしまったのだろうか」と悔やむ姿でなんとなくいい話にすらなったっぽかったけど、現役警察官が警官2人を含め3人も殺害してたとか長官の首が飛ぶレベルだろ。なんでこんな現実味のない事件内容にしたんだか謎すぎる。
そんでもって、ラストの“その後の井原兄妹”はいいんだけど、次女は淫行教師きっくんとすれ違うもののガン無視+笑顔で、そんな次女に惜しげな視線wを送るきっくんってのは違うだろー!。次女エピはむしろ淫行教師の嫁こそが肝だったじゃん。ここは公園の入り口あたりで二人をすれ違わせ、次女を見送ったきっくんの公園に入っていく後ろ姿の向こうに遊んでる娘とそれをベンチで見守る妻の姿を見せるとかさ、そこまでしなきゃ意味ないだろうがと。とことんズレてたよなぁこのドラマ。
つーか岩田さんの「アイラブユー」はなんか似合ってるからいいとしても優樹まで「アイラブユー」とか言ったのにはマジ失笑(笑)。どんなセンスよ(笑)。