「慟哭」の著者、待望の最新刊!だそうで、世の中は
貫井=慟哭みたいな認識なのかなー、と思う。しかも他社からの出版なのに。さすが、
幻冬舎。しーかーもー帯は
ハセキョーです!完璧売る気だこれは。
セカチュー路線を狙ってるのがミエミエな感じ。
“「またね」、その凛とした別れの言葉の切実さに、涙がこぼれました。――長谷川京子――” あおーん長谷川さん素敵だー。というか読みたくない。絶対私が嫌いなタイプの話だから。でも長谷川さんだし、なんといっても
貫井さんだし・・・。で、読了。やべーつまんねー。超お手軽。ものすごくスカスカ。最初からそんなもんだろと思いつつ読んだけど、でもやっぱり許せない。
犯人は結局いつ殺したわけ? 指紋トリックって、んなもん違うもん握らされたら普通気付くだろうし、動機も意味わかんないし。わかんないってよりくだらない。きっと、
伊坂幸太郎バリに見た目もそこそこでちょっとお人よしな好青年の甘酸っぱい経験、でもちょっと切ない、みたいな作品を狙ったんだろうけど、これ他の人が書いたのならどーでもいいんだけど、
貫井さんだけにもうちょっと事件をしっかり書いて欲しかったなと思う。いくら恋愛小説なのだとしても。あとねー主人公「和希クン」てのがすごく気持ち悪かった。なに「クン」て。他に「○○くん」て呼ばれてる人物が出てこないので、意図して「クン」なのか、他にもいれば登場人物みんな「クン」だったのか分からないけど、なんか媚びてる感じがして気持ち悪かった。とにかく安いってことです。内容的に。