暴力沙汰の末にゴミ捨て場につっこむ（蹴り捨てられる）のは定番だけど、仕事でショックなことがあったからって自らゴミ捨て場に倒れ込むほど荒れるとか控えめに言って引くんだけど、そんな人物像をどんな気持ち・つもりで演じているのかオダギリショーに聞きたい。
と思うと同時に、香川照之であったならばおそらくこういう演出にはならなかっただろうとも思うわけで、やっぱりこの「興津」というキャラクターはキャスティング変更の影響を受けてるんだろうな。
だってこの人をどうしたいのか、どう描こうとしてるのかわからないもの。
まあアトム玩具がSAGASに乗っ取られる→アトムの童として再出発を1話で描き、次の回は新しいスタッフが3人も入ってアトムの童、超順調です！ってところから始まるようなドラマですから、特に「どう描こう」とかないのかもしれませんが。
でもそのせいで、「アトムを退社してでも次に進みたい」と思って隼人とともにシアトルに行くと決めたんだろうに興津がもってきた話に「だってワクワクしちゃうんだもん」なんつって乗っちゃう那由他に幻滅させられちゃってんですけどどうなのコレ？。
那由他がやろうとしてることは自分がやってたことと同じだと、お前はそれを「間違ってる」と言ったじゃないかと言う隼人に対し、『アトムロイド』の技術を使ってゲームを作るならSAGASぐらいの規模でなければできないと返した那由他は、本心を隠してるわけじゃないよね。
隼人が「お前はハマったらゲームを作り続ける」と断言し、そして「別れ」を告げたぐらいだから、シアトルで一緒に会社をやろうというナンタラって人の誘いよりもSAGASでゲームを作ることのほうに惹かれてしまったってだけでしょ。
これまでのことがあって興津の申し出を「プライドの問題だ」といって一蹴したアトムの人たちに対しても、誘ってくれたナンタラって人に対しても、言ってしまえば裏切りじゃん。
とくに後者は「ジョンドゥ」と一緒にやるつもりなのにドタキャンされて困るなんてもんじゃないだろ。
隼人には「出発がちょっと遅れるだけ」と言ったけど、隼人の指摘通りだって那由他自身わかってんだろ？。天才だかなんだか知らんけど無責任すぎる。
しかもなんでこんなことになったかといえば、突如（ドラマの世界に）現れたなんだかわからん財閥のせいってさあ、「SAGASとの蜜月はもう終わりました」と一方的に切り捨てにかかる経産省も「優れた技術は使いこなせる能力のある場所で広く使われるべき」という発言は一理あるよなと思ったのに、あのトランクの中身が札束だったらあまりにも分かりやすい「悪」すぎて、あれだけドヤってたくせにそんなやつらにいいようにやられてゴミ捨て場に突っ込む興津アホやろとしか思えんぞ。オダギリジョーなのに！。
ていうかアトムファンだからアトムの技術を取り戻したいって思いが那由他のなかにあるだろうことは確かだとして、その技術を「ゲーム制作」に活かすためにはSAGASぐらいの会社・資金規模でなければならないという那由他の言い分が「現実」だというならば、アトムロイドの特許技術を取り戻してもアトムの童ではその技術・魅力・能力をゲームという分野に対しては活かすことができないってことになると思うんだけど、宮沢ファミリーと経産省をギャフンと言わせ、約束通り「アトムロイドを取り戻したぞ！」が着地点になるんだとしたら、結果的に宝の持ち腐れ・・・な印象にならないか？。
今回唯一よかったのは鵜飼さんがコンサル会社を立ち上げていい感じに仕事ができてるとわかったことです。
それはよかったんだけど、馬場さんどこ行ったよ？まさかもう出番なしかよ？。
