『silent』第3話

ああ、コンポタとか検索ワード言って可愛い動物動画見させるのとかハンバーグとかは湊斗と紬の「付き合うキッカケ」アイテムで、3年ちょっとの間で何度も繰り返して積み重ねてきた時間の象徴のようなものだったんだね。怖いとか言ってすまんかった。

とは思うけど、そうであることが解ると母親に言って窘められた「なにも知らずに湊斗くんと呑気にヘラヘラ付き合ってたくせに今になって手話を覚えて話がしたいとかなんのつもりなのか?」という想の妹の言葉にますます「それな」と言いたくなる。
なんのつもりって、想にハッキリ言った通り「湊斗も交えて三人で時々会ってなんてことない話を手話でできたらいいなと思うから」なのでしょうが、でもそれはやっぱり健常者目線というか、想の気持ちを考えてないよね。

と思ったのに、バイト先にやってきて「待っててもいいか?」ってのは湊斗に誤解されてないかと、もう二人で会うのはやめようと言うためという“理由”があったけど、近くにいるから家に行っていいか?ってのはなんなのよ。友達なんだから会うのに特別な理由など必要ないってことなんだとしても、それが紬からなら(性格的にも)わかるけど想のほうから会いにくるにはやっぱり“理由”がなきゃダメだと思うんだけど。今のところは。
まあ想がなぜ突然会いにきたのかはまだわからないからなにか理由があってのことだろうけど、それにしたって自宅にくるのはなーと。

この展開は期せずして湊斗と想が2人っきりになって、湊斗が想に感情をぶつけるという初回で紬がやったことを繰り返すためのことで、その展開自体はいいんだけどそのために想が紬の家を訪ねるってのは納得いかん。だいたい想はどういう経緯で「青羽の家」を知ったのよ。

と思ってたら湊斗がボロ泣きしてて、紬を取られるんじゃないかと想を悪者にするほうが楽だったと、それよりも「親友が病気になって耳が聴こえなくなったこと」が、「想と呼んでも振り向いてくれないこと」がショックなんだよーとしゃがみこんで号泣してて、え?湊斗の想に対する想いってもしかして・・・?。
いやだってあの過去回想の「想」って呼んでも振り返ってくれない→もう一度「想!」って呼んだら今度は振り向いてくれたいたずらっこの笑顔!この笑顔が恋するフィルター通してるようにしか思えない。ていうか顔が良い!!!。

紬から湊斗と付き合ってることを聞かされた想の反応が「湊斗って呼んでるんだ」で、最後に紬と会った時に想が「名前で呼んでほしい」と頼んだことからして、想にとって『名前で呼ばれる』ことは特別なことっぽいじゃん。そこに湊斗の「想って呼んで振り向いてもらいたい」という想いを重ねると、おやおや??と、これはもしかして『紬と想が別れて再会して再び付き合う物語』ではないのか?と思わず(気持ち的に)眼鏡をかけ直したんだけど、でも実はわたし紬の弟からも湊斗くんに矢印向いてる気がしてるんですよね・・・。それこそ色眼鏡掛けててスマン・・・。


そんな感じの湊斗に対して奈々は間違いなく面倒臭いよね。
前回イヤフォンの持ち主は音楽好きではなく「金持ちのほうだよ!」と言ったのは想を「あの女」に会わせたくないからだと心情的にも理解できたけど、今回の「想の耳のことを知ってるのに電話を掛けてきた人」への反応は普通に性格悪くね?と思ったし、なんといってもこれよこれ。
“想を見かけるや否やリュックのジッパーを開けて近づき、気づいた想に閉めてもらう”ってこれ。なんだこの小細工女!!とワクワクしたわw。

なんだかんだで「優しい湊斗」は大好きな人と大切な親友のために身を引きそうな感じだけど、奈々はそう簡単に引かなそうだよな。
紬が手話を習ってることを奈々に話すとしてもわざわざ教室のサイトだかチラシ画像だかを見せる必要なんてないだろうに、想がそれを「見せた」のは奈々が“想を介さず紬に会う手段”を得たってことになるわけで、これがこの先どう展開するのか奈々にはぜひとも頑張っていただきたい!。
その時その場に立ち会うのは勿論湊斗のことを「青羽さんの弟ですか?」と言っちゃった春尾先生だぜ!w。