『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』第4話

前回の苦すぎる後味に対し今回の羽男姉の「魂胆」を含めスカッとするオチでこれはこれで。好みとしては前回だけど、このドラマの持ち味としてはむしろ今回のほうがしっくりくるかな。
というか、前回が異色、ある意味勝負回であったのかな。だから井之脇くんとでんでんという演技派・個性派を揃えたのだと。その結果が4話の視聴率に繋がったということであればドラマ好きとしてはとても嬉しい。

その一方で、大庭→石子が回を重ねるにつれて“じっとり感”というか、こいつなにかやらかすんじゃないか感が増してるんだけど、なんなんだろうこれ。
単なる恋愛感情ってだけじゃないと思うのよね、この重さは。石子センパイに憧れを拗らせた恋愛感情を抱いてると思わせておいて「実は」という、この作品全体を通しての「何か」を大庭は担ってるんじゃないかと思って見てますが、そういうことならそろそろそれらしき描写が欲しい。
今回の『見せ場』は羽男のマンションの外階段から見える朝焼けの美しさで満場一致だと思うけど、石子と羽男のコンビドラマならそこで交わされた会話含めこの美麗映像をそのまんま素直に受け止められるんだけど、大庭の存在がそれを許さないのよ。
この制作陣であることを踏まえると、それこそアンナチュラルでいう六郎のポジションだろうという目でみてしまう、みたくなってしまうんだけど、でも今回の

違法カジノに潜入するもピンチに→大庭くんの機転で危機一髪セーフ→事情聴取が終わって帰宅するのに「逆方向ですよね」の一言で置き去りにされる大庭くん・・・

という、この流れを見てしまうと単なる「トホホ可哀想な大庭くん(を演じる赤楚くん)」を見せたいだけか?とも思うんだよな。うーむ。

ところで今回のゲスト宅にいらっしゃったこの珍しい色のボーダーコリーさんは川口春奈横浜流星のドラマに出てためちゃめちゃ芸達者のわんこさんだよね?
“芝居ができるわんこさん”という認識だもんでこのわんこさんがなにがしかの「証拠」を見つけてくれるんだと思って見てたけど、さすがにそれはなかったかw。