『コンフィデンスマンJP』第2話

騙しの内容・テクニックを楽しむドラマじゃないんだなってことが予めわかっていたせいか、初回よりははるかに面白かった。
初回であれだけ派手に「全員協力者」を見せられたからには誰もかれもが実は協力者であってもおかしくないという疑いの目で見てしまうわけですが、だから吉瀬さんの飼い犬が実は仲間だったってところまでは予想できてもまさかボクちゃんが身分を偽ってるつもりだったおじいちゃんっ子の青年までもが仲間だとまでは思わなかったし、やっぱりこれぐらいのスケール感のほうが無理がなく「騙し」そのものも楽しめるし、ボクちゃんの恋心があっけなく砕かれた(+共に働いていた従業員はボクちゃんのことを覚えてもいない)一方でボクちゃんの言葉が吉瀬さんに届いた・・・・・・・のかもしれないという二段構えのオチもよかった。
真面目で従業員から慕われてるように見えたダー子曰く「エロ女将」(これユイカだったんか!全然気づかなかった)がちゃっかりしてる「女」でしかなかったのに対しなんでも欲しがるしず子ちゃんは本当に有能で理念も理想もあって部下にも信頼されていた(のに結果的に第一線から退かせてしまった)という皮肉が効いてる後味、わたしが求めてたのはコレですわ。
欲を言えば騙し終えての誰が仲間だったのかとかネタバレに対し、わかってみればあれが伏線(ヒント)だったのかーと膝を打てるような描写が欲しい。(1話と比べて)2話は合格点の面白さではあったけどもう一度見返したいとまでは思わないんだよな。桜田しず子の子飼いぐらいならまだしも大臣の側近になるのはさすがに難しいだろうに「なりました」で済ませちゃうのもさすがにちょっと雑が過ぎるし。もうちょっと見せ方に工夫があるといいんだけど。
でもまぁ五十嵐が小手伸也さん(ラブリカバグスター)でおじいちゃんっ子が小野塚勇人くん(仮面ライダーレーザーの九条貴利矢)で、さらに国土交通大臣がマスターこと前川泰之さんという特オタホイホイだったこともあってか(1話と比べれば)ずいぶんと楽しめたので、メインゲストではない仔猫ちゃんキャストも含めこのレベルをキープし続けてくれたら3か月間いい時間を過ごせそう。