『コンフィデンスマンJP』最終話

これまでダー子とリチャードとボクちゃんの過去・背景について描いてこなかったのは(嘘かほんとかは抜きにして)こういう形でまとめて説明するつもりだったからだとして、それを暴くのが佐藤隆太ってのは演技力的によろしくないなーと、なんでこの役が佐藤隆太なんだよ・・・と思いながら見てたら騙されたと気付いてホテルにとんぼ返り→室内にいた警察に「偽警察だってわかってんだぞ!」→手錠掛けられ連行されながら「え?本物・・・?」ってんでなるほどこれは佐藤隆太で正解です(笑)。
チャイニーズマフィアに潜入して三人の偽過去を隆太の耳に入れ信じさせ、さらに仕込み銃にすり替えるとか五十嵐の負担ハンパねーだろと、それを見事にこなしてみせた五十嵐マジマジ優秀すぎだろと、そう言いたいところではありますが、「え?本物・・・?」を見ちゃうとそう難しいことでもなかったのかな?(笑)ってなるよねw。
これまで騙しに騙しを重ねてきた三人がついに報いを受けるときがきたのか?と思わせて(いやここまで見続けてきたわけですからさすがにそんな話じゃねーだろと思ったけどw)、実は1年掛けての仕込みでしたと、またもやいいように使われたと思ったボクちゃんは今回は最初っから完全に戦力として有効でしたと、そういう話だと思いきや、まさかまさかの1話冒頭へ続くループエンドとは!!。観てる最中まさかこれがエピソードゼロだなんて思いもよらなかったから(なんでボクちゃんの辞める宣言回数で気づかなかったんだわたし!)心底ビックリしたしなんだよ最高かよ!!って変な笑いが込み上げちゃったわ。置いていかれた部下があのバトラーのひとだったとか“見せ方”が憎らしいほど巧かったし、ていうか麿赤児野間口徹の適材適所っぷりときたらww特に野間口徹山田孝之に匹敵する出オチ感ww。ちなみに袴田吉彦は別枠ですw。
五十嵐から銃をすりかえたと報告を受けていたとしても“その時”隆太の手の中にあるのがその銃だとは限らないし、母親の誕生日と生まれた番地のヒントを聞きだす(そう誘導する)ぐらいは三人の腕をもってすればわけないとしても麿パパの言う通りそれがパスワードであるかはわからないわけで、命も15億の金もどちらも取られて終わる可能性があるとかこれまでと比べて相当不確定要素が強い作戦だったように思われるのも、1話以前のダー子たちだからと考えればなんとなく納得できちゃうし、今まであれだけ荒稼ぎしたのに三人の財産総額が15億って案外少ないな・・・と思ったのもそういうことだとわかってみればこれまた納得だし、ついでに言うとここで稼いだ15億があれば偽空港も作れちゃうだろうなってんで1話のゴッドファーザー編に繋がるし、ところどころ描写に粗はあるけど流れとしてはすこぶる納得の最終話だった。
五十嵐経由で隆太に吹きこんだ三人の「過去」は、隆太たちが聞きこみした相手こそダー子の小猫ちゃんたちだったものの話それ自体はもしかしたら本当のことかもしれないよね。全部が全部嘘ってことでもないのかもしれない。だから何ってわけじゃないけど、三人が子犬は誰だ?と問われそれぞれ自分だと言ったこと、それは打ち合わせなんかじゃなくそれぞれの本心だったと、そう思いたいなと思えるのはこの三か月間がすごく楽しかったから。初回は正直これは期待外れかなーとか思ったんだけど、初回があっての最終回だと思うとつくづくすごいわ。基本は1話完結で単体として作られてはいたものの、この最終回でまさに「連続ドラマ」になったもん。久々に月9を心から楽しめました!。