『まんぷく』第9週「違うわ、萬平さん」

今週は拷問ウィーク以来の「長谷川博己の狂気」を堪能できる週になりそうでそれ自体はウキウキなのですが、話はあんまりおもしろくないなぁ・・・。
その理由は塩軍団の不満と福子の不満を並列で描いてるから。

塩軍団の不満はわかるのよ。新規事情を立ち上げるに際しそのための人材を新たに採用したんであればまだしも、一緒に塩作り、もっと言えば重労働をしてた者のなかから「選ばれて」、なにやら楽しそうにやってるとなれば不満が出るのは当然だろう。神部は近江谷先生を紹介してくれたし大阪帝大出だしとして、それ以外は「なぜ」このメンバーなのか、人選の理由がわからないしね(やってることといえばカエル採りとか買い出しとかワカメ取りとかワカメのスリ潰しとかなんで、神部くん以外は塩作りとダネイホン作りをローテで行うってのはダメなのだろうか)。
作業する人数が減ればこれまで通りにやっていたら生産量は落ちるだろうけど、それは仕方のないことだと言われているならいいけどできるだけ生産量を落とさないよう頑張ってくれなんて言われているのだとしたら塩軍団の作業量は増えているだろうわけで、それなのに社長は全くこっち(塩作り)を気にしてくれないだなんて、そりゃ不満が爆発して当然だもの。

一方の福子。源が生まれる前、というか、ダネイホンの製作に取り掛かる前まではあれだけ福子を心配し労わっていたはずの萬平さんが、発明モードになったらまるで人が変わってしまったかのようだってのは確かにそうなんだけど、「男の人は子育てを奥さんにまかせっきりにするけど、萬平さんはそうじゃないと思ってた」という発言には頷けない。それは福子の思い込みじゃん。「仕事となると夢中になる性格はわかってるし邪魔はしたくない。今が一番大事な時であって悪気があるわけじゃない」って『わかってるもん私』ってコレ、このグチグチした言い分にイラっとしちゃう。

福子としては「仕事場は隣なのに息子の顔を見に来てくれない」ことが不満で不安らしいけど、それを言うなら福子の役目として「隣の仕事場で働く従業員たちの世話」があるわけじゃん。
ハナちゃんに以前言われたじゃん?萬平さんは仕事をしてお母さんは経理、それ以外のことは全部福ちゃんがやらなきゃいけないんだよって。全部福子がやる必要はなくって、それができる人を雇えばいいってのがわたしの意見なのでハナちゃんのアドバイスはそれとして、今の現状として福子は育児にかかりっきりだよね?。本来なら福子が担う仕事をお母さんとタカちゃんがフォローしてくれてるわけじゃん?。夫が新規事業を立ち上げたことで不満を溜めてる従業員たちのケアは本来なら福子の仕事なんだよ。自分は赤津に言われるまで(赤津の立ち位置おいしすぎるw)従業員たちの不満に気づかなかったというのに「隣で働いてるのに息子の顔を見に来ない」ってなにそれと思っちゃう。挙句従業員の不満と自分の不満を一緒にして夫にぶつけてるしさあ。

悪いのは萬平さんだってことはわかってる。ダネイホン作りに夢中になるあまり周りのことが見えてない、他人の意見を聞き入れないし、従業員たちの「気持ち」も家族の「気持ち」も全然わかってない萬平さんに問題がある(そういう話である)ことはわかるし、萬平さんだけでなく福子の意識改革のキッカケにもなるのかなと思ってはいるけど、なんかモヤっとするんだよなぁ・・・。

だもんで、栄養失調で困っている人たちは「そら腹を減らしとるからや。そんなもん買う金があったら食いもん買うやろ、誰かて」という世良ちゃんにスッキリさせてもらったわw。なんというド正論w。

それから起きた問題はその週のうちにきっちり回収してくれるのがこれまでのまんぷくではありますが、忠彦VSタカはもうちょっと引っ張ってもいいのよ?w。