古野 まほろ『おんみょう紅茶屋らぷさん 〜陰陽師のいるお店で、あなただけの一杯を〜』

陰陽師が営む紅茶屋」という設定から探偵小説シリーズの親戚のようなものかなーと予想しつつ読み始めましたが、「温っ!!!」。
なんだこの生温いお悩み相談話・・・と思ったら、主題というか、描きたいのはどうやら「紅茶」の方のようで、まほろもこんな・・・・・・・・・サラッと読めるの(←言葉探した)を出版する(できる)ようになったかと感慨深い。
この本を読み終わった直後にネットで英国貴族が好んだキュウリサンドの作り方という記事を見知って作ってみたんだけど(味の予想はつくんで「なんだこの味は!?」的なびっくりはなかったけど簡単なわりに美味しかったです)(お好みでクリームチーズを塗ってもといいとあったんでキュウリのみバージョンとクリームチーズインバージョンと両方作ってみたけど、キュウリのみのほうが好み)、たぶん、この作品で主人公がイケメン陰陽師兼紅茶屋の店主に作らせようとしてたのってこれなんだろうなーと、確かにバターを適当に塗ったら台無しだわと、思いがけず作品世界を実感することができました。こういう出会いがあるから読書って面白いんだよね。